好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

標高を上げると気温が下がります。

好日山荘登山学校では「山に行き標高100m上がる毎に凡そ0.65℃気温が下がる」と話します。様々な気象に関する書籍などから仕入れて一般化しているわけですが、自分自身は簡便に測って「大体そんなものかな」という程度でした。

このたび、最新鋭旅客機のボーイング787 に乗る機会がありました。

photoshake_1348970549709.jpg ボーイング787と飛行中の機外

機内の様子を撮影したりしていたら面白いデータが表示されていました。海外旅行で長時間乗る方には珍しくもないでしょうが、飛行高度と外気温です。個人的にはヒマラヤ8000m峰に行ったことがあるので、6000m、7000m、8000mと上昇する中で表示される外気温がどんどん下がるのを見ながら「そんなに日中、雪上では寒くなかったなぁ。夜明け前、良く晴れたときはすごく寒かったなぁ。」などと思っていました。歩いて踏みしめながら到達した高度では太陽のエネルギーを肌で感じることもできるのです。

G28035m.jpg 1985年のパキスタン 雲たなびく峰、左からガッシャーブルムⅣ Ⅲ Ⅱ(8035m)

そういうわけで、地上から高くなると気温が下がるのは道理をボーイング787 の座席ディスプレイでお勉強してみることにしました。

 飛行機の高度

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その時の外気温

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高度11582m で外気温 -47℃、高度9144m で外気温 -32℃でした。
調べてみると昨日の日本列島(東京・大阪)は28℃位だったので、高度11582m上昇する事で-47℃ということは-75℃気温が低下したことになります。単純に計算してみると、平均高度差100mあたり、0.65℃気温が下がっています。おー、なんということでしょうか!ほぼピッタリでした。うれしい!

高度11582mで-47℃ と 高度9144m-32℃を比べてみましょう。高度差2438m あたり気温差が15℃ありました。標高差100m あたり 0.62℃位となりました。

これから秋山、北アルプスでは初雪の便りが届きました。体はまだ夏に慣れたままです、備え万全でお出かけ下さい。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。