好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

今季、初めての霧氷

2011年11月8日に那須茶臼岳に行ってきました。この日、ここ茶臼岳は閉山祭でしたが、それに合わせるように寒気が入り込みました。予期せず樹氷を見ることができたので、霧氷のことを調べてみました。今のところ、暖冬で困ったものですが、2000mを超える山々には季節風が吹きつける季節です。気温が高めなだけにミゾレで体を濡らして強風にあおられたら最悪です。防水・防風・防寒対策は抜かりなく準備して、山におでかけください。

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霧氷は、氷点下の山の中で過冷却水滴や水蒸気を含む冷たい風が、樹木や岩など地物に衝突して凍結もしくは昇華することでできます。
白色や無色透明の氷ができる自然現象としての着氷現象のことです。霧氷は樹氷・粗氷・樹霜の3つに分類することができます。

冬山などで、過冷却水滴の濃霧が樹木に衝突し、その衝撃で凍結・付着した氷層を樹氷と呼んでいますが、蔵王のモンスターはその規模と大きさで特に有名です。 台高山脈の北の端に当たる高見山や三峰山(みうねやま)は西日本の霧氷の名所といわれています。冬、北からの冷たく湿った季節風が容赦なく吹き付けるため、美しい霧氷を見ることができるのです。
風上側へ向かって羽毛状に成長する。風が強いほど風上に成長します。俗に「海老の尻尾(えびのしっぽ)」などと呼ぶことも多いです。気泡を多く含むので不透明で白色です。日が昇り気温が上がると簡単に落ちてしまいます。

下は2011年2月12日 三峰山の樹氷です。

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粗氷は、過冷却水滴からなる霧が、樹氷と同じメカニズムで樹枝などの地物に凍結した半透明かほぼ透明の氷のことです。樹氷よりも組織が大きめで、霧氷ができる気温より高く、気温-2〜-10℃の時にできます。
 
樹霜は、空気中の水蒸気が昇華して樹枝などの地物に付着した樹枝状ないし針状の結晶で、いわゆる霜のことです。

下は2011年2月12日 三峰山で見つけた針状の樹にできた霜です。

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過冷却とは、物質の相変化において、変化するべき温度以下でもその状態が変化しないでいる状態をいいます。たとえば水が凝固点(転移点)の摂氏零度以下でもなお凍結しない状態が過冷却状態といいます。
ペットボトルに3 / 4ほどきれいな水を極めてゆっくり、静かに温度を下げていくと-5度でも凍らない低温の水にすることができます。こう過冷却の冷たい水を冷たいコップに注ぐと瞬間的にシャーベット状になります。
日本酒を静かに冷凍庫で冷やして日本酒シャーベットを作ったことがあります。溶けたものを飲んでいくと、残ったシャーベットは薄味で美味しくないので、スプーンですくって食べたほうが美味しいかもしれません。個人の好みですが。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。