好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

ゴーロ

登山は自分の足で歩くのが基本ですが、最近は車椅子の型も登山の楽しさや自然を楽しめる場所も増えました。今回は登山用語でよく出てくる「ゴーロ」について。

西丹沢のゴーラ沢、箱根の強羅、北アルプス野口五郎岳黒部五郎岳など其の場所の形状が地名などになったところも多いと思います。身近なところにあるでしょうか?

ゴウラ、ゴウロとも言ったり、ゴロゴロしたところというところを擬音で表現しているのだと思います。「グリ」は建築・土木用語で日常的に使われていて、コンクリートを流し込む基礎に敷き詰める拳大ほどの石のことを言います。ゴロからグリ、栗を当てて「栗石(クリイシ)」といったりしています。

富山県と長野県大町市の県境にある野口五郎岳 2924mは大町市の集落「野口」に由来し、大きな石がゴロゴロしているから「五郎」と当て字にしています。もうひとつの五郎岳に黒部五郎岳があります。この山は富山県岐阜県高山市の県境にある2840mの山です。黒部五郎岳もやはり岩がゴロゴロしているのが由来です。黒部村にあるので、野口の五郎岳と区別するために、黒部五郎岳と言うようになったそうです。

登山学校で歩き方のお話をすると皆さんは今までずっと歩いているのに何を今更?という顔をされます。私達が普段歩いているのは障害物は除かれ、整備されたところがほとんどです。自分が歩いている足元に穴があったり、石が転がっていたり、崩れていたり、しているはずが無いという前提で生活しています。

山登りが他のスポーツと違う点はいくつかありますが、そのひとつに「不安定な地形を歩く」というのがあります。石や木の根、ザレて斜めになったところ、水に濡れていたり、雪や氷で滑りやすいところ、そして、河原や崩壊地や氷河モレーンなどゴーロです。

見ただけで、これは滑るな、と警戒できるところならば体も対処しやすいのですが、据わりの悪いゴーロなどは経験を積まないと石が動久野が予測にくく、バランスを崩すことがあります。

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目で見て足を出して体重が移動して、バランスを修正するといった一連の動きは、本を読んだり、人から言葉で教えられて身に付くものではありません。是非、たくさん歩くことをオススメします。

古い中年の登山者が時々口に出す「登山にトレーニングは不要」というのは迷信です。年間山行歩行日数が100日にも届こうかという方なら良いですが、現代人にそのような人はわずかです。このコラムを見ている人は短時間でも5kg程度の荷物を持って、登りや下り、不安定な地形を歩いてトレーニングをしませんか。山歩きに余裕ができて、今以上に自然を楽しむことができますよ。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。