好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

北アルプス 槍ヶ岳と南岳にあった礫岩について

①:上高地から槍沢を登り槍ヶ岳に登りました。槍ヶ岳山荘から穂先へ向かうルート上にこんな岩石がありました。

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  播隆の岩小屋

凝灰角礫岩というそうです。穂高全体が火山噴出物を噴出したとき、もともと周囲にあった花崗岩などの岩片を巻き込んで火山灰と共に堆積したものなのだそうです。この岩は大変堅く北鎌尾根も同じ質で風化に耐えて残っています。

②:南岳の稜線にはこんな礫岩がありました。

 

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③:南岳から槍沢に下る途中の氷河公園にはこんな岩もありました。

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様々な大きさ、種類の岩石が混ざっているのが不思議です。穂高滝谷などは緻密な緑灰色の火山性の岩石と噴出した火山灰が再び溶けて固まった溶結凝灰岩からできているのですが、縦走をしていると所々に上の写真のような変り種があるので興味深いです。雄大な景色と足元の岩石、そんなところに目を向けるのも面白いかもしれません。

槍・穂高連峰がいつどのようにしてできたのか。こんなところにもヒントがあるようです。詳しくは「超火山 槍・穂高」 原山智+山本明 著 山と渓谷社 に詳しいです。何度も読み直しているのですが、なかなか頭に入りませんが、実際にそこを歩いて、カメラに収めて改めて読み直すとちょっぴり理解が進みました。ぜひ、読んでみてください

氷河地形が作られたのは6万年前と2万年前の氷河時代らしいですが、穂高連峰の基盤が作られた火山活動は176万年前にあり、地殻プレートによる隆起は100万年ほど前に起きたのだそうです。人類文明の歴史に較べるとなんともスケールの大きな話ですね。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

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