【日程】7月25−29日
【登山形態】同志社高校山岳部 夏合宿
山岳部の合宿にて剱沢にに入山。
雪上技術訓練→自分たちで長次郎雪渓から剱岳本峰の計画でコーチをしてきました。
はじめての雪上技術を懸命に学ぶ高校生たちです。
私を含めたコーチが4名付いて、口すっぱく言い続けて
登山計画書作成、天気図作成、パッキング、体力作り、読図、このあたりまでは
上手くできるようになってきましたが、、、
肝心なテント生活において、失敗が!
アタック日も予備日も剱周辺は気圧の谷に入り、
トイレに行く間もないほど豪雨にさらされ続けたテント内に浸水!
失敗を経験したからこそ、色々工夫しだした高校生達、ガンバレ!
さて原因は?
テントの張り綱の甘さによるインナーテントからのしみだしによる浸水
(雨風を凌げるだけ強固な張り綱の支点構築や、フライとインナーテントの間が密着しない張り具合)
雨水の流路を計算しなかった事によるテント底からの浸水
(フライシートから落ちる箇所に雨水の流路の確保、テント設営地上部の流路の確認)
ダウンシュラフを選んだ失敗
(ダウンは濡れると保温性を失い乾くのに相当時間がかるが、化繊は少々なら濡れても保温性が残る)
(特にダウンなら必要。合宿は長期間の生活なのでこのような悪天も想定にいれた準備をするべき)
個人マット、テントマットの不備による寒さ
(個人マットはビバーク山行体勢でなければ必需品、テントマットも地表からの冷気や湿気を防ぐ)
*コーチ陣はあえて失敗をしてもらうため、全てを教えるわけではないのであしからず
【今回のポイント】
7月下旬の真夏でも剱沢のテント場夜の気温は8℃
→ 夏山だからといって保温装備は不要とはならないですね!
アルプスの谷や奥地の稜線では携帯は繋がらない
→ 天気図をとる事で明日の天気を予報する知識は役に立つ!
テント山行では生活技術の向上が山登りの安全を生み出す
→ 悪天時の対応策を考えておく事や整理整頓が重要!
天候わるければ道具の有無が命取りになる事も
→ 雨具、ツェルト、ガスヘッド、ガスコンロ、保温ウェア
シュラフカバー(エマージェンシーブランケットやレスキューシート)必要!