危急時対策のお話をする前に
6月4、5日立山に雪上技術講習での様子です
パッキング、雪上歩行、懸垂下降、滑落停止、テント生活、技術などなど
講習を行っていました
さて私はリーダー(ガイド)としての立場で45ℓのザックに雪上装備を満載
上手につめるとこれだけの道具がはいるんです
ザックの底からの順番ですと
食材(今回は生肉生野菜でした、他調味料など)
調理セット(アルミ鍋×3、フライパン、ガスヘッド、コンロ×2など)
救急パック(医薬品、予備充電器、予備ヘッドランプ、予備紐、非常食など)
常備パック(ヘッドランプ、テーピング、財布など)
登攀具(カラビナ×6、安全環カラビナ×4、スリング60、120、150、240など)
アイゼン(12本爪)
雨蓋に行動食、飲料、通信機、手袋、帽子、地図など
外付けでマット、ゾンデ、テントポール、ピッケル、ショベル
着用でザック、アウター、中間着、肌着、ビーコン、ヘルメット
雪上登山中、使用頻度の高く重い道具を優先的にザック上部へ
ロープや救急パックをザックの奥にしまい込むと
「使った方がいい時に」出すのが面倒な気分になって使わない事が
多いですからね
とここで、ようやく本題の危急時対策です
とある六甲山麓のハイキングクラブからの依頼を受けて
六甲山芦屋ロックガーデンにてハイキング救助講習会
クラブ内での安全対策の基礎を構築するべく
今できる危急時対策をリーダーさんと相談
以下をテーマに行いました
「ハイキングの基本的な道具の準備」再確認!
「救急パックの中身」再確認!
「安全な歩き方や登山中の注意点」再確認!
「今ある道具でできる救助方法とは?」
基本的な道具や救急パック、救助道具が揃っていても
本当にその使い方を知っていて、実際使えなければ
危険がせまってる状態でも「面倒な気分で使わない」
危急時になって「それらの使い方がなんとなく」では
救助ができない結果になってしまいます
使えるように救急パックの確認をした後
クラブで常備されている
安全環カラビナ2枚
カラビナ1枚
を使用
150cmスリングを使用して簡易ハーネス作成
1名の要救助者を5名で引上救助(システムは1:1)
をすることができました
兵庫県警のまとめでは昨年度の道迷い、ケガで動けなくなった人は118人
そのうち六甲山系が7割をしめていました
近年、アルプスなども事故件数が増加しております
危急時になる前にしっかりとした心構えや山道具準備の再確認を!
危急時対策として救助道具の使い方の再確認を!
オススメします
なお好日山荘神戸本店では私の方で「山トーク」行います
その際に準備や危急時対策の素朴な疑問にも対応しております
夏山前の安全対策にお役に立てればと思います
◎6月22日(水)「山トーク」(関西周辺に山の話題を中心に)18:30~19:30
◎7月06日(水)「山トーク」(アルプスの山の話題を中心に)18:30~19:30 定員各回8名
お申し込みは好日山荘神戸本店まで078-265-2045 参加費:好日山荘メンバーズ会員は無料です。