好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

花を終えたカタクリはすぐ消える!

早春の花で有名なカタクリはブナやミズナラなどの落葉広葉樹林の林床に咲きます。場所によって違いますが、4月から5月下旬くらいまでの間に咲きます。毎年この時期に咲いているからと思って見に行くと花が終わっていてがっかりする事があります。せめて、葉っぱでもないかと探してもまったく見つからない、それがとても不思議でした。

カタクリの花

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落葉広葉樹林の山は、冬、太陽の光が林床までとどきます。春先、雪が消えた頃にまだブナなどが葉を茂らすまでの短い間に、カタクリはさっさと花を咲かせ実を付け、葉が茂り林床が薄暗くなる頃には地上からカタクリは姿を消して11ヶ月の休眠に入ってしまいます。植物にとって実を作り子孫を残す大仕事を短い期間で成し遂げてしまうこのような植物は「春の女神」と呼ばれる事もあります。

カタクリの実

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春先の山々では太陽光線の争奪戦が行われているのです。光線をめぐる争いは全ての植物の宿命です。新緑の今、可愛らしいブナの実生苗が果たして大きくなれるか、次回の山歩きではその点に注目してみませんか。

ブナの実生

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加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
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