好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

坊がつる

坊がつる

 坊がつる と聞くと、私はすぐに 坊がつる賛歌 が頭の中を流れ出します。インターネットで探すととてもたくさんの方のページがあり、皆に愛されている歌なのだなぁ、と感じます。でも、たぶん昭和30年代くらいまでにしか通じないかもしれませんが。

 「四面山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火をかこみ・・・」

 今回は言葉に拘ってみて調べてみました。

「つる」にはどういう意味があるのでしょうか。日本の地名の多くはその土地形状を由来とすることが多いのです。ここ「坊がつる」の場合、山にかこまれた土地で川沿いに点在する平地を意味するのです。川沿いなので「水流(つる)」と当て字した地名もあります。似た地形で「ばる」もあります。長者原(ちょうじゃばる)もあります。原と書いて「ばる」と読む地名は九州に多いような気がします。一方、「つる」は鶴という字を当てた地名もあります。「ぼう」は「崩」からきているようです。合わせて考えると、「崩壊しそうな急傾斜地に囲まれて、水の流れる平坦地」といったところでしょうか。

さて、五月ゴールデンウィークが過ぎると、九州・霧島を代表する植物「ミヤマキリシマ(深山霧島)」の咲き具合が気になるところです。キリシマ という名が付くように霧島に多いのは言うまでもありませんが、阿蘇、久住、雲仙など九州の比較的標高の高い火山地帯に分布し、日当たりの良い風衝地に群生しています。変種が多く、花の色は淡紅紫を中心に紅紫、淡紅、朱紅、紫、白などがあるそうなので、探すのもおもしろいと思います。

ツツジが長年火山性ガスに晒され、環境に適応して出来たのが「ミヤマキリシマ」と聞きました。確かに、火山、温泉、荒涼とした地形に根付いています。酸性土壌を好む半落葉性低木で、枝は横に広がり樹高1m以内の山ツツジです。植物生育に厳しい環境なのでしょう、中部山岳地帯の森林限界より高所に生育する高山植物も、その厳しい環境があるが故に生き残ることができたのと通じるところがあるかもしれません。

植物全てにいえることですが、開花時期はその年の気象や標高や場所によって変わります。当たり年というのもあります。

霧島連山では、早い時期に咲き出すのが南斜面の硫黄山です。硫黄山の見頃を終えたぐらいからつつじヶ丘の見頃を迎えます。徐々に標高の高い場所で開花します。

新燃岳の火山活動があるため、今年1月末から韓国岳の登山が禁止となっています。地元えびの市の情報で確認してください。

今年の 坊がつる のミヤマキリシマの見頃は6月でしょうか。5月末くらいから賑わい出すと思うのですが、新鮮な情報があると嬉しいですね。九州の方よろしくお願いします。

必要な装備を揃えておけば、雄大な山々とミヤマキリシマを安心して楽しめます。

春です!歩きやすい登山靴、汗をかいても爽やかな機能性下着、着て機能的、見られ嬉しいウェアなど店頭に並びだしたので、今週末にチェックしてみようと思います。私はレインウェアヘッドランプなどの装備はハイキングからアルプスのテント山行まで必ず持って行きます。皆さんの忘れないでくださいね。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。