好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

コバイケイソウ

コバイケイソウハ初夏の山、湿地や草原でもやや湿ったでよく見ることができます。ユリ科の植物です。よく、オオバギボウシと間違えてコバイケイソウを食べる食中毒が発生するのですが、写真にあるように生えている場所も違いますし、大きくなった姿で間違えることはありません。それなのに毎年のように食中毒が発生するのは、それぞれの若芽が見た目が似ているからなのです。

まだ花には間がありますが、明後日から四月ですから、毎年のように発生する食中毒に関してお話します。
10年ほど前ですが、富山県の山中で各自、独活などの山菜を取ってきてその場で天婦羅などで食べていました。そこで起きた事件の顛末はこうです。ウド、ギボウシなど選り分けていた先輩がギボウシを正に調理しようとした時、もう一人が「コバイケイソウの若芽とギボウシは似ているのでチェックしよう」と言ったのです。先輩は「俺のことが信用できないのか、間違いない。」と言ったのですが、果たせるかなコバイケイソウが一本混じっていたのです。些細な一件ですが、先輩にとっては、10年経ってもこの話題を持ち出される痛恨事となったのです。

コバイケイソウ02.JPG コバイケイソウ

オオバギボウシ.JPG オオバギボウシ

何と大げさなと思った方もいるかと思いますが、コバイケイソウには強い毒が含まれているのです。先に書いた事件は雪深いと高め件の沢筋での事件でしたが、コバイケイソウは中部以北では多く見られ、必ずしも高山に限りません。4月以降になるとギボウシ山菜を採りに行く方は注意が必要です。コバイケイソウの新芽も葉も茎も根もすべて有毒で,毒性の強いプロトベラトリンなどのアルカロイドを含みます。このアルカロイドは煮ても湯がいても天ぷらにしてもなくなりません。食べてから30分~1時間くらいで下痢や吐き気をもよおし,血管が広がって血圧降下,心拍数の減少,めまい,手足のしびれ,けいれんなどの症状が出ます。重症の場合は意識不明となって死亡します。

オオバギボウシバイケイソウの芽生えの見分け方は一般には次のように言われています。
1:オオバギボウシの芽では、葉は巻いていて葉脈は外側に出張っています。バイケイソウの芽では、葉は折りたたまれて葉脈は溝となっています。
2:オオバギボウシの裏側は無毛ですべすべしていますが、コバイケイソウは細かい毛が生えてザラザラしています。
2:オオバギボウシの葉には、長い葉柄がありますが、バイケイソウの葉には葉柄がありません。(芽生えでは葉柄がよく分かりません)

以下のサイトにわかりやすく説明が出ていました。
茨城県林業技術センター
 

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。