好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

八ヶ岳

冬型の気圧配置となっても安定した天候のことが多い八ヶ岳には多くの登山者が訪れます。赤岳鉱泉をはじめ、営業する山小屋が多いのも年間通して登山者が訪れる理由でもあります。

八ヶ岳は火山ではありますが、一つの火口からできているわけではありません。ご存知のように南八ヶ岳阿弥陀岳、権現岳、赤岳、横岳の峰々は大きく崩壊が進み、険しい西面には格好のアルパインルートを提供してくれます。崩壊が進んでいるということはこの一帯は古い山体ということになります。

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次に続く古い火山活動は北八ヶ岳双子峰付近で起き、更には南八ヶ岳編笠山、美濃戸中山で活動がありました。南八ヶ岳の険しい山容の中でこの編笠岳や中山は丸みを帯びて浸食が進んでいないことがわかります。
その後火山活動は北八ヶ岳に移り、天狗岳、縞枯山などができました。これらの山々はあまり浸食が進んでいません。
大きな爆裂火口を持つ硫黄岳は比較的新しい火山で、誰が見てもはっきりとその形を認識することができます。この火山性砂礫地はコマクサの群生があります。八ヶ岳最後の火山活動は一万年ほど前におきた北八ヶ岳横岳で起きました。坪庭はその時の溶岩流でできたものです。

縞枯山の名前の由来は「縞枯れ」にあるのですが、なぜ起きるのでしょうか。シラビソやコメツガの一部が帯状に枯れ、斜面に何列も縞ができるあの現象です。縞枯山での調査では年に1.7m上昇しているのだそうです。枯れた部分は立ち枯れしているのですが、光が差し込むので、幼樹が育っています。様々な原因があるのでしょうが、先に書いたように、この山が新し溶岩がほぼむき出しとなっているのも大きな理由でしょう。浅い土壌は栄養的にも物理的にも大木を支えることが難しいのです。そこに強風が吹き付けることで立ち枯れや風倒木となってしまうのだと思います。

冬、強風が吹き付ける八ヶ岳連峰は大変な低温に曝されます。入山が手軽な山ですが、寒さ対策、凍傷対策をしっかりと行うようにしてください。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。