三重県と滋賀県の県境にある鈴鹿の山は変化に富んでいて楽しいです。
例年より暖かい日が続いてますが、ようやく鈴鹿の山々も雪山らしくなってきました。
岩の上に湿った雪が乗ってホールドが分かりづらく、苦労します。
街は晴れているのに山頂付近は風が強く天気が悪い!深い所では腰くらいまで雪に埋まってなかなか進みません。
本当はこんな迫力のある岩稜なのですが…
鈴鹿の山は太平洋側に位置する1000m級の山なので、本来であればそこまで雪の降るようには思えません。しかし、福井県の若狭湾と伊勢湾が本州に食い込んできているため、日本海までの距離が近く、北西に琵琶湖があるのでさらに湿った空気を鈴鹿の山に運んでくるのです。
そのため、太平洋側で標高が低いにもかかわらず、冬には積雪があり、冬型の気圧配置の時は麓の街では天気が良くても山の上は天気が悪いことが多いです。
下の地図は、六甲山(左)と御在所岳(右)の日本海との北西方面での距離の違いを示しています。六甲山が931m、御在所が1212mと300mほど違いますが、それでも積雪の量はかなり違ってきます。
標高だけでなく、その地域の山の特性を理解して、装備などの準備をしたいですね。