好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

残雪期の積雪表面

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春の陽光に誘われ、山へ出かけたくなる良い季節ですね。この時期の私は立山周辺でスキーガイドをする事が多いです。スキーガイドという仕事は安全にクライアントが楽しく、(求める内容は様々)コンディションの良い斜面を滑ってもらうという事が主な仕事です。厳冬期は新雪滑走が醍醐味になりますが、この時期のメインはザラメ雪の滑走。1日の中で融解と凍結を繰り返し、目まぐるしく変化する積雪表面の状況を考えるというのがガイディングのポイントになります。

f:id:asahiryuta:20180427160858j:plain太陽は東から昇り西に沈みます。気温も1日の中で変化します。日射影響、それを受ける斜面の向きや角度、風、気温など。様々な要因を考えて滑りに適した斜面をチョイスします。

先日、山下ガイドが投稿された記事にもありましたが、春のアルパインエリアの稜線は雪と岩のミックス。積雪表面の硬度の違い、硬く氷化した斜面での滑落、緩み飽和した状態での湿雪の点発生雪崩、ブロック雪崩、ふみぬきなど厳冬期とは違う色々なリスクがあります。

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行動するルートの積雪表面の状況、硬くなったり緩むであろう時間帯を考える事により、より安全に楽しく登山をする事ができます。※4/23日の雄山〜富士の折立付近の北向きの斜面はお昼頃でも積雪表面は硬いまま。

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明日から大型連休が始まります。連休前半は気温も高く楽しい登山日和となりそうですね。ぜひ連休の登山では積雪表面の事を考えてみてください。

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皆さんお気をつけてお出かけください!