好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

天気に恵まれた北アルプス ”複数泊の縦走は休養が重要!”

先月末にお隣(地元白馬の隣)の山域にガイドとして縦走してきました。

日程2日目の豪雨を除けば、3泊4日中3日間も晴天の素晴らしい山行となりました!!

 

行程は中房温泉→燕岳→燕山荘泊→大天井岳→常念小屋泊→常念岳→蝶が岳の日程。

 

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常念山頂直下より3日間で歩いてきた道のりを振り返る。

後の団体さんは遠路四国から!! 同行の先輩ガイドの、案内、ホスピタリティーがとても勉強になりました。

 

山小屋に3泊する行程では身体をできるかぎり疲れさせないか、山小屋でいかに体を回復させるかが大切になります。行動中に疲れないようにするには、自身の基礎体力、歩き方、ペース配分といった部分が重要になりますがこれは経験を積まないとすぐには習得できるものではありません(四国からのガイドさんペース作りは素晴らしかった)。

 

が、山小屋での体調管理、回復は誰にでも簡単にできます。

 

要点を

① 到着後直ぐに道具の管理(濡れたものを乾かす、快適滞在に向けての整理等)

②(標高が2000m以上)高山病予防の為に「初日は着後すぐに昼寝をしない」

③ 整理運動をする(小屋周辺の散策や部屋でのストレッチ)

④ 体を冷やさない。適度な服装でぽかぽかに。

⑤ 水分、エネルギー、蛋白質(アミノバイタルがお勧め)摂取(お酒はほどほどに)

⑥ 快適な睡眠(耳栓、アイマスク、インナーシュラフ、リカバリーウエア等)

 

最近は、アミノバイタル、リカバリーウエア、インナーシュラフ等、かさばらずに効果テキメンの物が多いので助かりますね。

 

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部屋でストレッチ(体が硬い!!) 疲れた足、重い荷物を背負ってこってしまった肩を重点的に。痛くない・心地よいくらい伸ばして。

 

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標高の高い山小屋で到着後すぐに寝てしまうと、酸素摂取量が減ってしまい高度障害が出てしまうことも。初日は散策、おしゃべり、ストレッチ、ティータイム等で2時間くらいは起きてることをお勧めします。写真は2日目なのでお許しください。

 

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 槍・穂高をバックに。良い同行者のおかげで充実した山行でした。

 

田中が山小屋で着用しているのは「ベネクス」リカバリーウエアとして注目されています。好日山荘での取り扱いはまだ数年ですが、私はもう5年以上、家でも山でも使用しています。本当にお勧めです!!

 

ベネクス紹介ページはこちら

 

山小屋滞在グッズはおとな女子登山部のあやや紹介していますので是非ご覧ください。

 

皆さんも快適装備を揃えて是非秋の清々しい山にお出かけください。