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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

雪への理解を深める VOL.01 「日本は雪国、雪の重さにご注意を」

雪が降る!と言えば冬のイメージですが、ユーラシア大陸の東端と日本列島の間にある日本海からたっぷりと供給される水分と冷たい北からの気流のおかげで、標高の高い脊梁山地には、秋の初めの9月末から春5月末位までの10か月は降雪があります。下の写真はある年の4月中旬、立山室堂の様子です。

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降った直後、ふわりと地表にたどり着いた雪の結晶は積もるにしたがって、重力を受け徐々にその密度を増していきます。雪山で膝腰まで埋まり、雪煙を上げて蹴飛ばせる程の軽い雪であれば、その密度0.1kg/㎥ほどでしょう。たぶん。

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雪の密度を測るには、50㎤に雪を切り取る器具を使って秤で測ります。

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上の写真のように掴んでしっかりと持てるくらいであれば約15g、つまり密度0.3kg/㎥位です。ショベルで苦労せずに綺麗に切り出せるくらいでしょうか。もちろん時期や水分の量で差があります。一辺1mのサイコロに水を満たしたのならその重さは1トン(1000㎏)あり、密度0.3kg/㎥の雪で満たせば300㎏もの重さということです。

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夏、暑い下界を脱出してアルプスへ。その足元の雪渓はどのくらいの密度でしょうか。ある調査では上層では0.6㎏/㎥、下層では0.7㎏/㎥ほどとの記録もありました。

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雪渓が残る沢で、過去に雪渓の崩壊によって深刻な事故が起きています。ある調査に依れが積雪は凡そ10cm減っていくそうです。シーズン初めは雪に埋め尽くされていたコースも夏の盛りにはずいぶんとやせ細ってきます。支えることができなくなった雪塊は崩壊します。ズズ~ンと谷を揺らすほどのパワーです。

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雪はフワフワ!!そんな思い込みで雪とお付き合いしてはいけません。「君子危うきに近寄らず」それが一番!

押えるところは押さえて、GW、夏山の準備を始めましょう。

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好日山荘登山学校の実技にいらっしゃいませんか。

夏から秋までの南・北アルプスと屋久島まで新たな企画が登山学校HPにも掲載、お申し込みが可能になりました。3泊4日の縦走主体です。

目標に向かって日々の山歩きも大いに楽しんでいきましょう。

季節の山をご一緒することで、自然をたたえ、生命をいつくしみながら、参加された皆様が気分よく健康に近づけるお手伝いをしています。安全と安心の道具の使い方、自然に入るときの準備など一歩一歩体験実践していきます。

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