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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

凍傷にならない 手袋の種類と選び方 冬山準備編 VOL.05

★加藤智二 登山技術 装備について

手先が冷たく感じる気候になりました。冬山・雪山で最も気を使う装備のひとつ、手袋のお話です。森林限界を越えなくても積雪によって樹木が隠れてしまう雪山では冷たい風が吹き抜けます。このような環境の山に出かける時、私は次の点に気をつけ手袋を使うようにしています。アイスクライミングなどではない場合のお話です。

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最近の事例では知識と経験不足のよる手先の凍傷事例が多いと聞きます!

1:標高の低く風の弱い樹林帯など使う「ウール 又は ウール混紡や化繊の薄手タイプ」

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2:ラッセルなどで雪を触ることが多い場合に「シンプルなオーバーグローブ」をインナーグローブの上に装着します。保温性の順でミトンタイプ、三本指タイプ、五本指タイプとなります。作業性重視なら五⇒三⇒ミトン ですね。

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3:高い標高に登り、気温の低下と風当たりが強い時「ウールの中厚から厚手タイプ」に切り替えます。この上にオーバーグローブ」を装着することも。下はある冬の日の赤岳鉱泉の寒暖計、さて稜線は?

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4:ロープを使うことが予想される場合は「ウインドストッパー生地とフリース&皮革を使った五本指タイプ」このあたりになるとぶ厚くなるので、実際に手を入れフィッティングを確認することが大切になります。

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5:冬の寒気に覆われた3000m級の稜線では「薄手ウール&保温層としてウール又はフリース&ゴアテックスなど防風防水層」でレイヤードシステムで対応します。

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ポイント1:手袋は予備が必要だ!濡れないように防水袋へ。

ポイント2:薄手から厚手、防風防水生地など複数種類を持つ!

ポイント3:寒さで指先に違和感を感じたら、直ぐに乾いている予備手袋に交換し、風防のオーバーグローブを」

ポイント4:雪を安易に触って手袋を濡らさない。ラッセルは仕方がないですね。

下の写真 遊ぶのも程々に。雪山低山・日帰り下山時・安全地帯など状況判断をしてから。

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ポイント5:保温重視の厚手手袋を標高の低いところで使わない。適材適所です。

ポイント6:アイゼンやピッケル、カラビナ等の金属パーツには素手で触らない!体温が奪われ、末端の冷えを加速、凍傷の危険が高まります。

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登山山域やルートにおいて、取り巻く気候変化と自分の運動負荷に応じてタイミング良く使い分けるのが重要です!

寒さへの耐性が低いと自覚して、寒冷順化!体力強化!装備見直し!で雪山を楽しみましょう。

 

お知らせ

今日11月24日、寒気が南下して54年ぶりに都内で降雪がありました。すっかり冬らしくなりました。雪山に出かけなくても近くの山歩きも良いものです。

健康と登山の基礎が身に付く山歩きを六甲山で行っています。

12/14  六甲山全縦 歴史と地質を楽しむ(第3回) 催行決定

1/18   六甲山全縦 歴史と地質を楽しむ(第4回)  催行決定

2/8  六甲山全縦 歴史と地質を楽しむ(第5回) 催行決定

雪山企画の席も埋まってきました。日本は5月のGWを過ぎても雪山を楽しめます。

雪山企画を追加しています

12/25 雪山歩き in 那岐山   催行決定

12/31-1/3 南アルプス / 甲斐駒ヶ岳(2967m)と仙丈岳(3033m) 3泊4日 催行決定

1/14 雪山歩き in 岩籠山   催行決定

1/15 雪山歩き in 高見山 募集中

1/21-22 伯耆大山/弥山(みせん 1711m) 催行決定

1/28 雪山歩き in 比良・堂満ルンゼ 催行決定

2/11-12  北八ヶ岳/天狗岳(てんぐだけ 2646m)1泊2日  募集中

2/18 雪山歩き in 野坂山 募集中

4/16-17  加藤校長と雪山歩き in 経ヶ岳 募集中

4/30-5/2  北アルプス 槍ヶ岳(やりがたけ 3180m) 募集中