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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

ピッケルを選ぶ 長く使える最初の一本 冬山準備編 VOL.01

抜けるような青い空に白く輝く山に行くにはどんな装備が必要なのでしょうか。標高の低い山々の紅葉を楽しみながら、素晴らしい雪山に行くための雪山装備を準備しましょう。

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 初めて購入する雪山入門者から、雪山キャリアが長いベテランまで最も出番が多く使いやすいタイプはシャフトがストレート又は緩くカーブをもったベントタイプです。一般縦走用と表示され店頭に並んでいるものです。

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各部位の名称も確認しておきましょう。最近の前爪が付いた10~12本爪のアイゼンであれば、氷雪面をカットして、足場を作るのに使うブレードの出番は減りました。

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ピッケルの象徴的なパーツはくちばしのように尖り、雪面や氷に突き刺さる「ピック」ですが、実際に山で一番出番が多いのはスパイクが付いたシャフトを雪面に突き刺し、支点とすることです。雪斜面の登下降時にピッケルの上部をしっかりと握り、突き刺すのです。雪が柔らかければシャフトが随分と埋まり、体勢を保つのに役立つのが実感できるはずです。

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歩く動作の中で支点として使う状況は雪面が堅い斜面で実感できるでしょう。例えば冬の富士山中腹の緩傾斜でも滑落の恐れが多いところでは、ピッケルの支点と左右どちらかの足の2点が常に接するようにします。杖=ケインだ、雪上でまともに歩けない登山者がピッケルを杖に歩くのは修行が足りない、などというご意見もありますが、緩傾斜であっても様々に変化がありうる日本の雪山です。

樹林帯で活用するトレッキングポールの杖があれば十分なのでしょうか?テラテラと光る緩傾斜の氷雪斜面では、スリップ時に素早くピックを打ち込み滑落防止が可能なピッケルが必要となります。どの山、どのルートで何を選択するか、これも登山というスポーツの面白いところです。

ピッケルのシャフトの長さはシャフト長は身長から100~110cm程度引いた長さで、ピッケルを手に持ち下げたとき、石突がくるぶしに達するくらいが無難でしょう。身長によりますが、最初の一本は60~65cm付近になると思います。

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「カラビナホール」はリーシュを取り付けるためのものです。縦走登山では肩掛け使うリーシュがお薦めです。バックパックを背う前にリーシュを肩掛けに通しましょう。専用のもの販売されていますが、上の写真のような「ハンドリーシュ」が購入時についているのなら、60cmのスリングとカラビナで工夫しても良いです。

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十分に雪山登山の基本を身につけた後、斜面に真っ直ぐに立った時、伸ばした腕で雪面を触れるほどの氷雪壁が連続する様なルートを登るならば、二本目に購入するのは50cm程度となるでしょう。

冬期、気温がマイナスに下がる時期に金属製の道具に素手で触ってはいけません。金属はあっという間に私たちの体温を奪い、凍傷の危険が高まります。手袋は大切です!

どんな道具についてもいえることですが、ピッケルが腕と一体化になるほどに慣れる、使い込むことが必要となります。シャフトの形状に関しても「ベントタイプ」が最新で「ストレートタイプ」が劣っているなどということはありません。道具の持つポテンシャルを引きだすのは登山者自身ですから。

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アイスクライミングで使うピッケル、たぶん皆さんは「アイスアックス」と呼んでいますね。これは究極に特徴を特化したモデルとなります。

雪山企画を少しづつ増やしています。

加藤がご一緒する冬の企画がアップを始めました。4人様という少人数企画となっています。年末年始の甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳

ご興味がある方はこちらをご覧ください。