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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山を形作る岩石シリーズ VOL.02 「凝灰角礫岩」

★加藤智二 山の地質学

そろそろ夏の終わり。葉緑素の働きが低下、分解してきたので、山々を覆う草木が黄色味を帯びてきました。

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槍沢をたどり、氷河公園から南岳と中岳の稜線を通って槍ヶ岳を歩くとき、天狗池に映る槍ヶ岳や赤く色づくナナカマドのトンネルを抜ける素敵な景色が続きます。

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足元の巨岩は様々な礫が閉じ込められた凝灰(角礫)岩がゴロゴロしています。氷河公園の名がついたこの辺りが氷河に埋まり削られたのは凡そ2万年前と言われています。

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大きく氷河に覆われ現在の景観を作ったのは今から10万年ほど前、地質の歴史でいえばつい最近のことです。槍穂高一体は176万年?前の超巨大噴火の堆積物に覆われているのだそうです。吹き飛ばされた様々な岩石が火山灰と共に押し固められ、熱で溶け固まった岩石がゴロゴロしています。私は勝手に最近はやりのグラノーラ(商品名?)がギュッと固められたなんて言っちゃったりしていますが。

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槍ヶ岳に向かう途中、大喰岳付近のガレ場はこれらとは種類が違う閃緑斑岩という岩石です。拡大してみると

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長年、空気中に露出していた表皮部分は黄土色っぽく変色しています。写真は大きな岩からはく離した部分です。

槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳頂上に向かうと足元にも様々な礫を含む岩石があります。ピンク色の取り込まれた礫は何だろう?

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山には様々な側面があります。どうやってこの山ができたのかを考えてみるのもよいかと思います。自分なりに本から得た知識を基に考えていると、いつか縁があってより専門知識な豊富な方と知り合えるのではないかと楽しみにしています。

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登山は登ることを通じて、未知なる事を体験でき、仲間ができ、地質、植物、昆虫、動物など知的好奇心を満たすことができます。結果として、精神的、肉体的により健康になることができます。

お知らせ!屋久島宮之浦岳登山を通じて、一味違った屋久島の自然を満喫しませんか。

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