読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

氷期を生き延びたヒメギフチョウとギフチョウに会えました。

★加藤智二 山の生き物

2016年ゴールデンウィーク後半は南高北低の気圧配置となり、強い西風が吹き続けました。稜線にあがるのは早々に諦め、まず向かったのが、大町市の居谷里(いやり)湿原。例年ならまだたくさんのザゼンソウが見ることができるはずでしたが、今年はリュウキンカの黄色い花が目立つ湿原でした。そこで見つけたのがヒメギフチョウ!

f:id:katomoji:20160508101739j:plain

アゲハチョウのご先祖様の特徴を残す小型の蝶で、あたたかい陽だまりの林を低く飛び、からだを温めるために美しい羽を広げて休んでいました。このヒメギフチョウの食草がウスバサイシンというカンアオイ属の植物です。

f:id:katomoji:20160508101716j:plain

このウスバサイシンは薄い葉と細く細かい根に辛味を持つ漢方薬成分が含まれ、栽培もされています。花は赤褐色でちょっとグロテスクですが、形はおしゃれなハットのようです。

f:id:katomoji:20160508101811j:plain

ヒメギフチョウはこのウスバサイシンの葉の裏に産卵します。

f:id:katomoji:20160508101909j:plain

ギフチョウはヒメカンアオイを食べ、その食草の分布と彼らの棲み分けは重なります。

f:id:katomoji:20160508101846j:plain

私はその後、フォッサマグナに沿って、というか大糸線を北上して姫川の源流部に近い「塩の道 大網峠越え」を歩いてみました。ここは美しいブナの原生林に出迎えられました。

f:id:katomoji:20160508102015j:plain

明るい陽だまりではギフチョウがゆったりと飛んだり、スミレの蜜を吸っていました。

f:id:katomoji:20160508101935j:plain

この姫川一帯はヒメギフチョウとギフチョウが同じ地域で観察できることで有名だと帰ってから知りました。彼らの祖先は3000万年前からこの地球上に生息していたようで、日本が氷河があるほど寒かった1万年ほど前まで、いくつもの危機を乗り越えてきたようです。

☆ 北播磨 加西市の善坊山~笠松山 は加西アルプス呼ばれ、抜群の眺望です。北条鉄道法華口駅舎工房「Mon Favori」の手作り米粉パン「笠松山」を含むピクニックセットをプレゼント!! 一緒に歩きませんか。

☆ 7/16-19 花の北アルプス朝日岳、贅沢に高山植物と過ごします。一眼レフやミラーレスカメラを持って、思い思いにシャッターを押せます。朝日小屋に連泊します。

☆ その他の加藤同行ツアーはこちらでご確認ください。

☆ まだ歩いたことがない六甲山を見つけよう! 六甲山を歩きつくそう!シリーズ4 第3回6/2 募集中です。
谷上駅…山田道…森林公園…トゥエンティクロス…ドーントリッジ…高雄山…修法ヶ原…鍋蓋山…菊水山…石井ダム下…石井ダム上…鈴蘭台駅…:徒歩

★ 国立登山研修所友の会のホームページ は登山のお役立ち文献「研修VOL.1~VOL.30」が閲覧できるようになっています。最近開催された研修会の様子もアップしました。