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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

春の兆し VOL.03 落ち葉の季節を迎えた 「クスノキ」 

サクラの花咲く四月は新しい門出を迎える人も多いかと思います。落葉樹の枝先は赤らみ、今にも新芽を広げる間近です。山にも生え真冬でも緑の葉を広げる常緑広葉樹、中でも神社や公園の大木でおなじみの「クスノキ」は4月に入る今頃、葉緑素を失い赤くなって落葉します。

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クスノキの葉っぱの寿命は一年、落葉広葉樹が八か月程とすると50%も寿命が長いようです。ある調べに依れば、葉の一生において一定の面積で光合成される物質量は、木の種類であまり違わないそうです。何年か生きるマツ科の常緑針葉樹も、紅葉の美しいモミジの葉も、このクスノキも。つまり、限られた時間の日照での光合成効率は 常緑針葉樹 < 常緑広葉樹 < 落葉広葉樹 という順のようです。

常緑針葉樹は痩せた土地や寒冷地な場所で何年も耐えられるような丈夫に葉っぱを作り、冬の環境で耐えられる性質を身につけました。常緑広葉樹は一年間、春夏秋冬、光合成することが可能な温帯で勢力を広げました。落葉広葉樹は春夏秋に間に駆け足で光合成し、冬は葉っぱを捨て冬籠りします。一年間持つほどしっかりした構造にせず、光合成優先の安普請だとも言えます。

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葉の構造も堅く艶々しているので地面に落ちても腐りにくいようです。「緑の国勢調査」によれば、全国にある巨樹ランキング10傑の内、6本までがクスノキであるのをご存知でしょうか。樹齢は300年から3000年と幅広いですが、幹回りは24.2mを最大とし20m程度が大半です。

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葉を落とすと同時に新芽と花を咲かせます。この時期周りは芳香に包まれます。これが樟脳です。防虫剤や鎮痛剤として利用されたところから「くすしの木」ともいわれ、クスノキの語源とも言われています。防虫効果が高いこと、巨木が手に入り易いことなどから仏像彫刻や家具に利用されます。

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木肌も特徴があるので覚えやすいと思います。一年中、休むことなく葉を茂らせ光合成に励み、虫の嫌がる物質のおかげで大切な葉(生産財)や養分(生産物)を横取りされない巧みな性質のおかげで巨樹が各地に残っているのではないでしょうか。

お知らせ 

北播磨の山に登る!プレゼント付きバス企画、4本を募集開始しました。大阪乗車と神戸乗車をお選びいただけます。

4/23 西脇市白山 

5/28 加西市善坊山~笠松山 

6/11 加東市三草山 

7/3 多可町笠形山

5回に分け、六甲山を歩き回ります。4シーズン目を迎えますが、まだまだ歩くコースはあります。自然と地理、歴史と生活を自分の足で辿ってみませんか。

4/21 第一回 催行決定、新緑の山が待っています。

5/9 第二回 

6/2 第三回 

7/8 第四回 

8/9 第五回