好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

奥穂高岳(冬山の危険性)

3連休は奥穂高岳に登ってきました。

積雪期は涸沢岳西尾根という尾根沿いのルートからです。

入山日は雨で暖かく、何回か雪崩の轟音が響いてました。

 

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これは蒲田富士の稜線。
小さいですが雪庇の縁を歩きます。
そして右側の滝谷側は多分前日でしょうね、
雪崩の後の断層がかなりの長さで見えます。

 

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ここもスリップしたら止まりません。

要因は凍結、雪がアイゼンに着きスリップ、アイゼンバンドへの引っ掛け。

冬山は寒さだけでなく、雨による濡れも体温低下、凍結を引き起こし危険です。

 

HP等で雪山の楽しさを伝えてますが、
雪山はやはり危険の宝庫です。
それらを知って対処する力があるから安全になります。

 

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奥穂高岳頂上の祠は氷結。

こういった景色はやはりいいんですよねー。