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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山のぼりで出会う自然学 VOL.03 「氷河地形 」

★加藤智二 山の地質学 山の自然学

白馬岳へ登る「大雪渓コース」は100年以上登山者に愛され続けている有名なルートです。

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白馬岳を含む連峰はフォッサマグナの西縁にあたり、糸魚川静岡構造線が走っている険しい壮年期の山々です。飛騨外縁帯に位置していて、古生代から中世代のバラエティに富む岩石が分布しているので、稜線を歩くと蛇紋岩花崗岩、流紋岩、石灰岩などが分布しています。名前はわからなくても色や形、表情が違っているのに気づくかと思います。それぞれの岩質に特有の植物が生育しています。

大雪渓の上部の通称「お花畑」には美しい高山植物が咲き乱れていますが、そこに大きな岩がどっしりと横たわっています。

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日本列島が最も寒く、山岳地帯が大きく氷河におおわれていたのは2万年前といわれています。大きな岩の表面にはぶ厚い氷河の底で削られた痕跡が残っているそうです。登山道からは離れているのでこの目で見ることはできません。羊背岩といいます。ぜひ、見逃さないでくださいね。

登山技術の情報がある登山研修所友の会はこちらです。