好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

傷んだクライミングハーネスは引退させましょう。

登山用品の中で命に関わる道具にクライミングギアがあります。体に身につけるものでは「ヘルメット」と「ハーネス」がまず、頭に浮かびます。ハーネスは良質のナイロン繊維を用いたテープから縫製されています。劣化した登山用品は引退させて最新のハーネスに買い替えましょう。軽量・コンパクトで縦走やツアーに最適なタイプは私はいつもバックパックに入っています。下のハーネスはレッグループ式でなく、ダイアパー式なので衝撃荷重(落下率)がかかることを想定したモデルではありません。

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下の写真は30年前に先輩が使っていたイギリスのドン・ウィランスが考案したトロール社のシットハーネスです。1950年代から70年代にかけて活躍した英国のクライマーでハーネスのルーツとも言えます。チェストハーネスとセットで開発されたのですが、シットハーネスのみが普及しました。1980年に私もこのタイプを買いました。

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さて、ナイロンなど化学物質などは紫外線やカビ、酸素などでどんどん劣化していきます。繊維がボロボロになってきています。見た目に原型を留めているからと言ってとてもクライミング使うことはできません。

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現在のクライミングハーネスは基本的な構造も違ってレッグループ式が主流ですが、縫い目が全く違います。上の写真を見てわかるように、昔はミシンでシングルないしダブルで線状に縫っているだけです。

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現在のハーネスや強度が要求されるスリングは「バータッグ(かんぬき)縫い」でしっかりと縫われています。使用していくと摩耗し、毛羽が立ってくれば買い替え時ですね。

ウィランスシットハーネスはいかにも古すぎです!もし、大先輩が使っていたら、即時買い替えるように助言してください。自分の体を実験台にしないでくださいね。

化学繊維でできたハーネス類などは使用頻度にも依りますが、寿命3年と言われています。通常の使い方で適切に保管した場合であっても5年を目処に引退・買い替えをお薦めします。登山用品の適切な管理も、登山技術のひとつですね。

六甲山で楽しい時間を過ごしませんか。 

③5月29 (金)  催行決定 神鉄有馬口駅…シュラインロード…みよし観…六甲山最高峰…七曲り…風吹岩…JR甲南山手駅 ?進呈(予定)

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