好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

道具について

道具が喜ぶ時 vol.5

1月上旬 伯耆大山(島田ガイド事務所 グループオーダープラン) お正月明けに積もった雪を利用し 大山の中腹にて雪洞泊。 こんな時に役立つお喜び道具は!? スノーシュー (軽い積もり立ての雪上歩行に) ショベル、スノーソー (雪洞作成の必須アイテム)…

商品レビュー「GRIVEL(グリベル) エアーテック・ニューマチック(12本爪アイゼン) 」

12本爪アイゼンですが、前爪以外は全体的に短く、特に3番目の歯が短いです。 従って通常の歩行時には主に10本の爪が有効になり、トラバース時には12本の爪(3本目の爪)がきくように設計されています。 歯が短いということは、岩・深雪・ブッシュが多い箇所に…

冬の風と服

冬山は寒いです。しかしただ単に気温が低いだけなら、行動中であれば-20度位でも汗かきます。 問題は風です。風が少しでもあると寒さが倍増します。 「風速が1m/s増すごとに体感温度は約1℃ずつ低くなる。」は定番です。 まずは 首を押さえましょう。 首:き…

道具が喜ぶ時 vol.4

11月下旬 九州/祖母山 12月上旬 比良/蛇谷ケ峰(好日山荘登山学校) 時より寒波の入る日本列島。 西日本とはいえ油断なりません。 冬型気圧配置になればご覧の通りの環境になります。 こんな時に役立つお喜び道具は!? インナーウール手袋 (防寒、保温…

季節変わりのレイヤリング vol.3

3月中旬、六甲山周辺 気温約10℃ あたたかいので、夏用肌着とフリース1枚のみ 3月中旬、鈴鹿霊仙山、気温約5℃ 登りはすぐにからだが温まり、冬用肌着とフリース1枚 それでも昼食時は、気温は2〜3℃、風つよし そうなると、冬用肌着とフリース1枚では寒…

道具が喜ぶ時 Vol.3

今回は新潟県と富山県の県境 白鳥山 バックカントリースキー。 天気は上々、雪も上々。 たくさん歩いてたくさん滑れる白鳥山。 日本海を眺めながらの充実富山パウダースキーでした。 本日のお喜び道具は!? バックカントリースキーセット 山板、兼用靴、ス…

道具が喜ぶ時 Vol.2

今日は大峰・大普賢岳・地獄谷のブライダルベール(20m)へ 初心者のアイスクライミング講習 もう少し氷の締まりが欲しい状態でした 本日のお喜び道具は!? モノポイントアイゼン(右写真の左端のアイゼン) =縦爪が一本だけのアイゼン デュアルポイント…

道具が喜ぶ時 Vol.1

今日は比良山堂満岳のバリエーションルート 堂満ルンゼ中央稜へ 雪の状態は程よく締まっていました 本日のお喜び道具は!? 前爪付10〜12本爪アイゼン =急な雪壁登攀時、岩雪ミックス登攀時、不安定な踏み後歩行時、踏み後氷化の雪道歩行時等 ピッケル …

使い分け!Vol.2 わかん&スノーシュー

氷ノ山の雪山登山に使用した今回の深雪対策ツール 和かんじき(写真左下) スノーシュー・平地タイプ(写真上×2) スノーシュー・山岳タイプ(写真右) それぞれ比較しますと 和かんじき +面:急斜面での登行が可能 アイゼン装着でさらに厳しい斜面や氷化…

GREGORY Support Crew meeting

GREGORY サポートクルーミーティングが 正規輸入元のエイアンドエフ本社(東京)にて行われました メンバーは 石川弘樹 (トレイルランナー) 立本明広氏(バックカントリーガイド) 佐藤寿哉氏(スキーヤー) 永田隼也氏(マウンテンバイクライダー) 茂垣…

冬山のレイヤリング vol.2

年末年始と降雪が続いた、兵庫県の最高峰氷ノ山へ 今回の上半身のレイヤリングをどのようにしていたのか具体的にご紹介しましょう 標高1000m〜1500mまで登りは一貫して、 薄手肌着(ウール混ハイテク素材を使用)+中間着(フリース) 降雪がなく気…

冬山のレイヤリング vol.1

寒波の訪れたクリスマス連休は、南アルプスの聖岳へ 今回の上半身のレイヤリングをどのようにしていたのか具体的にご紹介しましょう 標高1000m〜1500mでは薄手肌着(ウール混ハイテク素材を使用)+中間着(フリース) 気温は0℃前後でした 標高15…

使い分け!Vol.1沢登りシューズ

沢登りシューズのソールを、 ぬめり苔に強く岩場は少し滑りやすい、フェルトソールにするか! ぬめり苔に弱く岩場は滑らない、ステルスラバーソールにするか! 悩んだ事はありませんか? 昨日の大峰・前鬼川を例にその選択方法を考えてみましょう。 ナメ滝が…