好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

道具について

公共交通機関では

当たり前の事ですが、電車やバス、ゴンドラやロープウェイ、ケーブルカーなど様々な人が利用する乗り物では荷物が邪魔にならないように配慮しましょう。・ポールなどの突起物は、バックパックの中に入れる、入らない場合は手にもつ。またはトートバックなど…

ヘッドライトを使うシーン

登山学校の実技講座でトワイライトハイクを開催しました。ヘッドライトを使って暗い登山道を歩く。いつもより様々な注意が必要な事を体感し、知っていただけたと思います。 ギアのスペック、説明書にある使い方を知っている。だけではなく、実際に現場での使…

備えあれば。

暑いと言っても、季節は暦通りやって来るようです。 これからの季節に気を付けたいのが「ハチ」と「クマ」。アシナガバチとキイロスズメバチに刺されたことがあるので、アナフィラキシーショックに過敏です。 虫刺されには、ポイズンリムーバなどで応急手当…

登攀日和

先週末は連チャンで地元御在所へ。2日間とも天気がよく、とても気持ちの良いクライミング日和となりました。 御在所ロープウェイの真下を登る「本谷」眼下には菰野、四日市の街が見えます。 土曜日の夜に降雪があったので、安全な場所でお客様にも先頭を行っ…

冬の水分補給と水筒について

●冬の水分補給の注意点 ①凍らせないこと。ペットボトルでは気温が低いと凍ってしまいます。ハイドレーションは、凍らないようにホースにカバーを付ける対策も必要です。(自分は細かいギアトラブルが嫌なので冬はハイドレーションを積極的に使いません。)サ…

フリースのお話

軽量ながら保湿性があり、速乾性があるミドルレイヤーの定番フリース。一言でフリースと言っても様々な物があるのを知っていますか?フリース(fleece)とは、ポリエチレンテレフタラート(PET、ポリエステルの一種)で作られた柔らかい起毛仕上げの繊維素材。…

ストーブ

2015年冬からSOTOのストーブを使用しています。 主に使用した2機種と、そのシチュエーション例を記載しますのでこれからストーブを買う方のご参考になればと思います。 風に強く寒さに強いストーブ マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター ※上の写…

GPS

スマートフォンのアプリケーションとハンディGPS どちらがいいの?と聞かれますが、私の感じでは ■ スマートフォン長所 画面が大きく見やすい。 電波が入らなてもGPSとして使える。 海外(海外アプリが必要です)でも使用できる。(今回カナダでルート探しで…

ウェアラブルカメラ

youtu.be PanasonicのウェアラブルカメラHX-A1Hを モニター使用をさせて頂く事になりました。 以前のウェアラブルカメラはレンズと録画機本体が ケーブルで繋がれた形状で、正直に言えばそれほど魅力がなかったのですが、 HX-A1H はそのような欠点はなくなり…

北米ガス事情

6月後半から7月は主にクラッククライミング講習を行ってまして、7月はカナダバンクーバー近くのスコーミッシュという岩場へ行ってきました。 現地ではテント生活です。ここ数年北米もやっとガス缶が入手しやすくなりました。実はガスコンロは日本が一番充実…

多機能ナイフ

これからのシーズン、アルプスでの登山やキャンプの楽しいシーズンですね。 怪我をしたり道具が壊れたりと予想外な出来事が起こりうるアウトドアでは、多機能ナイフが非常に有効です。 多機能ナイフを選ぶ基準は 1.必要十分な機能を備えていること2.シンプル…

わかん

雪山はラッセルがつきものです。 つらい作業ですが、やり遂げた充実感はあります。 ちなみラッセルは日本語です。英語はTRAIL BREAK。 そこで必携道具、日本特有の優れモノ わかん。 写真左は芦峅わかん。右はアルミわかんです。 違いは ・芦峅わかんの方が…

テルモス

これから時期は大活躍。沢山溜まってしまいました。 左から ・300ml(赤):会議用 ・300ml(青):車運転時用 ・500ml(茶):今冬デビュー用 ・ネオプレーンケース(500ml用 掴みやすく、保温力アップ、衝撃を防ぎます) ・500ml (シルバー):冬の行動時…

夏の終わり

ヨーロッパアルプスでは2000m〜3000mまで一気にロープウエイ等でアプローチできるので、より高い山が楽しめます。 ここはロープウエイで一気に富士山の高さ以上まで。 また上は白い雪山、降りると緑豊かな街と、この変化にも癒されます。 丁度日本でいうとGW…

沢登りのオススメ品 vol.2

3連休 みなさんはどちらの山へお出かけでしたか? 私は大峰や台高にお沢登りでした さて今回も沢登りのオススメ品ということで まずは実際によく使うのはポイズンリムーバー ブヨに刺されることは、ヒルに血を吸われるよりも確率が高い印象です 刺されたら…

沢登りのオススメ品 vol.1

沢登りシーズン楽しんでおられますかー バリエーション登山となる沢登りは 冒険の連続です そこで必携の道具をチラホラ紹介していきます まずはザックですね 登山用のザックでももちろんいいわけですが 泳ぎなどのある沢ではザック内に水がたまって 排水しな…

テントが活躍する時 vol.1

室内で勉強する子供たちを野外に連れ出したい! 図書館の熱意ある想いから始まった 野外図書館イベント。 ちょっとスリルあるハイキングやクラフト作成などで盛り上がる とーても豊かになれるイベントなのです。 しかし難しいのは子供たちをコントロールする…

登山靴の使い分け

ゴールデンウィーク前半は大峰南奥駈ガイドでした。 十数キロを背負って10時間も歩く縦走路 初めての長期縦走で足が痛くなった参加者が 縦走にはどのような靴が向いているのかと、、、 ある方は岩稜や雪稜好みですので堅めの靴を一足を使用 ある方は歩き重…

バスケットと収納袋

好日山荘のWEBは充実してます。 そんな中で「おとな女子登山部」は読みやすいですが、「ガイドコラム」は少し堅いですね。 なんで少しソフトに書いてみましょう トレッキングポールのバスケット 大きく2種類に分けられます。 ・トレッキングバスケット(左):…

初冬の様子

中央アルプスでは2000mあたりより腰から胸にかけてのラッセル 雪多いですねー 南アルプスでも稜線上の雪の多さを見て取れます 仲間とこの北岳クライミングを目指していたものの 悪天と雪崩を警戒し中止に 新潟は山スキーで有名なかぐらスキー場上部でバ…

フライパンって便利だなぁ。

今更ながらの感はありますが、フライパンって便利なものです。 目玉焼きを焼くもよし 肉を焼くもよし 色んなメーカーから出ていますが、これはイワタニプリムスの物で、ノンスティックコーティングが施してあるので焦げ付きにくく少ない油で調理が可能です。…

まるで布団

キャンプして来ました。 今回使用したエアマットはEXPEDのDoun Mat UL7 S(163cm)です。 R値はなんと5.9 寝心地はまるで布団。冷気を全く感じずに寝ることができました。 快適な睡眠を確保してくれたおかげで、翌日に疲れが残らないで元気に活動す…

秋山その1

錫杖岳でクライミングしてきましたが、10月なのに夏のような日でした。 10/8の槍ヶ岳 錫杖岳 南峰のピッケル 週末からは平年並の気温になりそうです。 7月~10月初まで3000m級の稜線を歩く時は革手袋を使います。手の保護と防寒です。 革手袋はクライミング…

日帰り登山の装備

福井県と石川県の県境にある赤兎山(1629m)に行って来ました。 表示 お天気も快晴で、白山もばっちり。 表示 今回の装備を紹介します。 左から・・・ ・レインウエア ・キャップ ・行動食 ・地図とコンパス ・虫よけスプレー ・エマージェンシービィビィ …

便利小物

ヘッドランプを携行する時、私は専用のケースを使っています。 写真:予備の電池も収納可能。 写真:収まり良好。コンパクト。 このケースに入れておけば、ザックの中で勝手にスイッチが入ってしまうこともなく。 替えの電池をごそごそ探す必要もなく。 衝撃…

優れモノ

先日キャンプをしていたら、ブヨ(ブユ)に刺されてしまいました 私、ブヨ(ブユ)に刺されると3週間くらいかゆいです。 そんな時におすすめなのがポイズンリムーバー 写真:ポイズンリムーバーで毒液を吸い取る。 毒を持った虫に刺されたら、出来るだけ早…

道具について ー マット

雪上での幕営生活ができると行ける山の範囲が広がります。 しかし真冬は寒さが厳しいので、これからの春から始めるのもいいと思います。 幕営の手順は (1)設置場所を決める 増水、風、雪崩、落石のない場所で平らな場所を探す (2)整地する 設置面を下に掘り…

道具が喜ぶ時 vol.6

2月上旬 八ヶ岳 ジョウゴ沢 日本登山医学会研修にて吹雪の中のアイスクライミングや懸垂下降 つかぬまの休憩時にはここでみなツェルトを被って風を切り保温を していました。 さてここで、今回は冬山での強い風に対して身を守るためのお喜び道具を ご紹介! …

第3弾 わかん・スノーシューについて

まず私の道具を 左上:アルミわかん 左下:芦峅わかん(竹製。形状が丸に近いです。) 右:MSRスノーシュー(今のEVOの前のタイプに近い) お互いを比べてみると ●わかん 長所: ・軽量、コンパクト ・急斜面でも登行可能。アイゼンを付けることもできる。 短所 …

厳冬期 雪山

西穂高岳は西穂山荘があるので、雪山入門編としてよく取り上げられますが初心者の方は丸山までです。 そこから先は、「強い風・すべる岩・岳沢側に張り出した雪庇」に注意しながらの登行となります。 春になると今度は雪が締まり滑落の危険性がより高まりま…