好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

装備について

地図と天気とお気に入りギア

好日山荘登山教室「山歩きの地図と天気の知識を学ぶin春日井三山(弥勒山・大谷山・道樹山)」のガイドを担当させていただきました。 地図読みはもちろんの事、今回は同行してくれた気象予報士でもある好日山荘スタッフ石井氏のお天気解説。予報と当日の状況…

季節の変わり目Vol.1

3月下旬になりました。年度末で忙しい方も多いと思います。お疲れさまです!いよいよ来週から4月。街では桜の開花が始まり、花見や入学のシーズンですね。 標高の高い山でも徐々に気象が穏やかになって来ます。朝夕は肌寒いが、日中は日差しが強く暑く感じ…

雪山を快適に  「アイゼン団子は要りません!」

靴底に付着した雪の塊。転倒スリップ、そして滑落!そんな危険を招くサインです。ピッケルなどで叩き落さなければいけません。 雪山登山で必ず持っていく装備にアイゼン、最近ではクランポンという方も増えてきました。雪は地表に詰まった直後の空気をたくさ…

ミニアバランチナイト

旭です。今年の初投稿となりますが「今年もよろしくお願いいたします。」 この週末はストームで全国的に沢山の降雪がありましたね。本来雪の多いエリアであればこの大量降雪も問題ないのですが、普段雪のないエリアの降雪となると色々と生活に支障が出てしま…

中央アルプス空木岳

冬山モードに入りました 中央アルプス空木岳 夏の林道は閉鎖されているので 底から登ってテント1泊2日です ↑こんな感じで50リットルに満載です ↑地獄の難所は特にトラバース箇所雪崩要注意! ↑グイグイ登って初日は+1600mで疲れます ↑翌日は頂上ピストン+-300…

温かい飲み物を飲む 保温ボトルを選ぶ 冬山準備編 VOL.07 「テルモス」

年末が近づいてきました。雪山に出かける準備も進んでいる頃かと思います。体を動かすエネルギーは食べ物から! そして、体温が身体から逃げるのを抑えるのが防寒着と防風着ですね。 寒さ厳しい行動中、身体を温めるのに有効なのが温かい飲み物を飲むことで…

氷河研修

カナダに来ています。 目的の主はAJSG(日本バックカントリースキーガイド協会)有志による氷河研修に参加する為です。場所はロジャースパス周辺で行なわれました。 ロジャースパスはグレイシャー国立公園内にあり、セルカーク山脈を越える峠。グレイシャー…

これからの時期のレイヤリング

あちこちで雪の便りが届き、いよいよ冬山シーズンが始まります。 夏山よりもはるかに厳しい環境になる冬山に挑むためには、万全のレイヤリングが不可欠になります。 そこで今回は私が普段着用しているレイヤリングを山域(標高)別で紹介したいと思います。 1.…

冬のハイキングと雪山 アイゼンを選ぶ その1 冬山準備編 VOL.06

12月になります。冬に出かける山には雪深い樹林帯と雪稜、その先に雪煙巻き凍てつき、凜と続く頂稜。そんな雪山をめざすなら、冬期雪山用登山靴と12本爪のアイゼン(クランポン)が絶対必要です。下の写真は正月の燕山荘からの槍穂高 太平洋側気候であったり…

凍傷にならない 手袋の種類と選び方 冬山準備編 VOL.05

手先が冷たく感じる気候になりました。冬山・雪山で最も気を使う装備のひとつ、手袋のお話です。森林限界を越えなくても積雪によって樹木が隠れてしまう雪山では冷たい風が吹き抜けます。このような環境の山に出かける時、私は次の点に気をつけ手袋を使うよ…

◯◯AWARDって一体??

先日、好日山荘でも取り扱うバーグハウスの「EXTREM 8000 PROJACKET」が「ISPO MUNICH 2016」GOLD受賞をいたしました。 ISPOでのGOLD受賞の際に絶賛された、バーグハウス独自の新技術「Xpanse Technology」をフード、背面、あご部に搭載。加えて、高い通気性…

ヘッドランプに必要な明るさと機能 冬山準備編 おまけ VOL.04

冬山限定の登山装備ではありませんが、今回はヘッドランプの明るさと機能に関してです。どのくらいの明るさが必要なのですか?このような質問をよくいただきます。 ズバリ言って、明るさは100ルーメン以上で、年齢が高くなって目の力が弱まった方は値段が高…

ストーブ

2015年冬からSOTOのストーブを使用しています。 主に使用した2機種と、そのシチュエーション例を記載しますのでこれからストーブを買う方のご参考になればと思います。 風に強く寒さに強いストーブ マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター ※上の写…

保温性に優れた登山靴を選ぶ 冬山準備編 VOL.03

冬、凍った登山道や雪の中を登るには保温性に優れた登山靴が必要になります。ご存知の通り私たちは平熱に近い体温で最も快適に活動することができます。最も重要な部位である頭部と体幹から離れた手先や足先はもっともはやく体温が失われてしまう部位です。 …

汗濡れに強いアンダーウェアを選ぶ 冬山準備編 VOL.02

いくら暖冬であるといっても、山の頂にうっすらと雪が付き出す季節です。秋山から冬山、来月11月「文化の日」の連休はどちらにお出かけでしょうか。ダケカンバの葉は散り、山肌に白い樹皮を目立たせると雪が舞い始めますね。 寒さ対策のベースは何と言っても…

私の登山靴

最近、秋にしては暖かい日が続きましたが北アルプスの山小屋営業も徐々に終了し、標高の高い山では冬へと季節が移り変わっていきます。2016年無積雪期のアルプス登山シーズン、シチュエーション別に使った登山靴を紹介したいと思います。ガイド時だけでなく…

リカバリーウェアを試してみました

運動中に着てはいけない、休養時専用のリカバリーウェア『VENEX』を購入し、使用してみました。VENEXについて詳しくはコチラ http://www.kojitusanso.jp/pickup/venex/ どうなのかな〜と思い数年、興味はあったのに未だに購入はしていませんでした。まずはネ…

仙涯嶺

三連休は中央アルプス仙涯嶺(せんがいれい)へ 初日は買い出しをして登山口でテント泊 二日目は標高差1500m稼いで越百山直下でテント泊 ガイドは25K顧客は平均13K背負ってがんばります およそ7時間の行程 ↑風下の雪を削りテント設営 ↑ズッキーニを焼いてチー…

ホワイトアウト

雪山のホワイトアウトとは、雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象。 ホワイトアウト状態に陥ると、錯覚を起こしてしまい、雪と空が一続きに見え、どこが上なのか下なのか?距離感の識別も困難になります。 ホ…

契約ガイド同行 赤岳~阿弥陀岳縦走

冬山とは思えないほどの暖かさの中、赤岳から阿弥陀岳の縦走をしてきました。 1日目は美濃戸から南沢を登って行者小屋まで。登山道は雪があまり積もっておらず、所々氷が張っています。チェーンアイゼンがお勧めですね。 2日目は行者小屋~赤岳展望荘~赤岳…

アバランチギアの主役!ショベルが店頭に並びだしました。

強烈なエルニーニョがピークを迎えつつある今冬、積雪状況が異常ですね。夏の集中豪雨と同様、標高が高くある程度の低温となると山岳部で急激な豪雪ということもありそうです。長野県内のスキー場のオープン状況がニュースになりましたが、冬山、多雪山岳地…

目にまとわり付くあの虫は?

山の朝晩は随分冷え込む様になりましたね。イワイチョウ等の草紅葉が始まりナナカマドも場所により色づいてきました。9月14日に穂高では初氷となったようです。秋は日が昇るのが遅く日が暮れるのが早い、また1日の間に体感温度も差がありますのでレイヤリン…

メリノウールで快適に!

いよいよ秋山シーズンですね。これから大活躍するウールの特性をまとめてみました。 写真は好日山荘ライブラリーより。 1:ウール本来の特性として熱伝導率が低く、比熱が低いため、肌に触れるとすぐに温まり、熱を逃がしにくいです。 2:天然の防臭抗菌作…

雨対策 ザック編

秋雨前線活躍中です。 ザックのサイズと同じくらいの防水スタッフバックを用意します。 スタッフバッグは裏返しで使うと荷物の出し入れがスムーズになりますし。 このザックは45リットルくらい。スタッフバックは50リットルくらいかな。 (追記) スタッフバ…

私の山道具 VOL.02 「トレッキングポール」

三段折り畳み式トレッキングポールを新調しました!軽量コンパクトなのは勿論ですが、握り易さや長さ調整の素早さなど「ちょっと良いんじゃない!」とニヤッとする感じです。ヤマケイオンラインの「私の山道具」に私のお気に入りの点を紹介してみました。今…

心拍数を意識して山を歩いてみよう

のんびりとしたハイキングならば、標高差300mを1時間くらいで登れば十分でしょう。体力に余裕があれば、更に重たい荷物も担ぐことができますし、写真を撮るなど様々な点で余裕がある山歩きとなる事と思います。今年の夏山までに標高差400~450mを1時間くら…

オーバー手袋

3月になると雪も締まってきて、雪稜が楽しめる時期が始まります。 これは谷川岳東尾根。 太陽燦々で気持ちいいですが、日焼け対策が重要です。 気温が上がり濡れを考える時期になると 毛手袋+オーバー手袋の組み合わせがお勧めです。 濡れても早く乾き、予備…

冬服(パンツ編)

一般的な薄いタイツ+スボン+オーバーパンツ → 足が上がりにくくストレスたまります。また足首辺りがぶ厚くなります。 私はガイドの多くは 厚手のタイツ+オーバーパンツ(上図) です。上記問題が解消されます。 厚いタイツを持っていない場合はタイツ2枚重ね…

凍傷(低体温症)を防ごう

「凍傷はヒューマンエラーである。故に防げる」これは登山の大先輩である金田正樹ドクターの言葉です。年末に山に行く計画をされている方も多いかと思います。登山で必要な防寒対策は行動し易すさも大切ですね。 横殴りの風雪 身につける衣料に関して、下記…

ピッケルの長さ

ソロリソロリと雪の季節がやってきています。雪のある山で必要な装備の中で、最も象徴的なものはピッケルかもしれません。最近ではアイスアックスと呼ぶ方も増えてきました。 クライミングテクノロジー社の最新モデル 写真のピッケルたちは全て、オールラウ…

ソフトシェルジャケット

動きやすく、透湿性、防風性、多少の撥水性があるので春、夏、秋に重宝します。 ・夏は薄手のフードなしのウィンドストッパー®ファブリクスのソフトシェルジャケット。 ・春、秋はフード付きの厚手のウィンドストッパー®ファブリクスのソフトシェルジャケッ…

秋になったので登山靴を新しくしました。

ハイキングから夏の北アルプスまで、2014年最も使用頻度が高かったザンバラン フジヤマが二代目になりました。本格的な冬山前のお楽しみです。 表示 クラシカルなコンセプトで丁寧な作りが良くわかります。さわやかで目立つ色調の現代シューズとは違う落ち着…

冬の頼もしい相棒、目出帽

低気圧が日本列島を通り過ぎ、三陸沖に位置する気圧配置を「西高東低の冬型」と言います。過日の台風18号と19号も秋を迎えたアルプスの紅葉を吹き飛ばした後、新雪をもたらしました。 表示 気象人様より 等高線が縦になり、寒気が流入しやすくなってきていま…

ヘッドバンド

ここ数年ずっと愛用してます。最近種類・柄も増えてきました。そろそろ痛んできたので今秋新調しました。 左は通常品(薄手)、右は少し厚手。新規購入は薄手がお勧め。 とにかく便利。 毛帽子だと暑い時、目出帽子の簡易的な代わり、ネックウーマー、イアーバ…

冬支度 手袋の選び方と組合せ その1

天候不純の八月のあと、晴れる日の多かった9月、台風など低気圧と高気圧が繰り返し訪れる季節となりました。山のぼりの冬支度は進んでいますか。短い秋が過ぎると新雪が落ち葉を隠しだします。 表示 10月に入ると低気圧の通過後には一時的に冬型の気圧配…

道具について-トレッキングポール・革手袋

■ トレッキングポール 今回の新穂高〜西穂高岳〜奥穂高岳〜白出沢〜新穂高にて、お客様のポールが1本折れました。 トレッキングポールは主にアルミ合金シャフトとカーボンシャフトがあります。 この二つを比較しての話ですが前者は安い・重い、後者は高い・…

ヘルメット

数年前はクライミングする人しか使っていませんでしたが、今は岩稜帯を歩く人はかなり多くの割合で使用していて 安全面を考えるとてもいいことですね。落石のみならず転落や転倒した時にも非常に有効です。 登山用のヘルメットは自転車用や他目的のヘルメッ…

ちょっと聞きたい Vol.01 「トレッキングポール」

トレッキングポールを持つ機会が増えました。足元が不安定な時にバランスを保ち転倒を予防したり、登るときや下るときに筋肉の働きを助け、膝への衝撃を軽減させます。 時々、いただくご質問を紹介します。 先端のゴムキャップはトレッキングポール先端の金…

富士山山開き

明日、7/1は山梨県側の吉田ルートの山開きです。では静岡県側は?というと、7/10が山開きなのです。富士登山をするには山梨県側の吉田ルート、静岡県側の3ルート(富士宮、御殿場、須走)を登る事になります。素晴らしい景色を満喫するために余裕のある行程…

レインウェアが必要な季節

これから秋まではレインウエアが必須なります。 防水透湿製の製品を着てもやはり濡れるし、暑いです。 原因は内部からは自分の汗、外部からは手首・首から雨が少しずつ入ってきます。 しっかり閉めるとまた内部から蒸れます。 対策の一つとして(主に夏山) ・…

暑さに体を慣らしていこう! 山の健康管理 Vol.01 「水分補給」

ゴールデンウィークは終わりました!先日、奈良の山すそに行ってみると、なんと蝉が鳴いていました。ハルゼミだと思いますが、暑い夏の記憶を呼び覚まさせられました。 表示 夏、氷ノ山 さあ、若葉が素敵な時期は意外に短く、これからの5ヶ月間は夏日、真夏…

昭和初期の登山用ランプは?

大正14年に目黒書店から」出版された「登山」 田中薫著の181ページにはこのように書かれていました。 「燈火:普通には小田原提灯が軽量で良い。又、アルプスで用いられる三角燈もよい。此は平常は折り畳まれ使用に際しスプリングで自動的に組み立てられ三面…

春山の入り口

3連休を境に一気に暖かくなりました。 これからは肌の保護・手入れをしないと大変な目にあいます。 唇が割れるとモチベーション下がります。日焼け止が強いと疲労を強く感じます。 写真は私の使用中のもの。 ある程度値段が高い物の方が効果が高いようです。…

怪我にご用心!身近なファーストエイド

先日、屋久島 黒味岳に登り、淀川登山口の3m手前の木の階段でスリップして片手をついてしまい手のひらを削ってしまいました。日頃から、「駐車場が近づいて気を抜くと怪我をしますよ」などと言っていた自分が情けなく感じます。今回は小さな怪我ですが、私の…

バックパックへのアックス装着

雪山で、アプローチの林道や傾斜の緩い樹林他の登りではトレッキングポールを使って登り、ピッケルはバックパックにつけることはよくあります。 最近のバックパックに写真のような金具を使うタイプがありましたのでご紹介します。ピッケルのヘッドに空いた穴…

しっかり食べて!楽しく登ろう!

好日山荘では若手社員の皆さんに対して、毎年、雪山研修を行っています。公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定ガイドを招へいして、ベーシックな技術を生きた言葉で学べる良い機会となっています。 表示 みんないい笑顔です。 休憩するときは稜線を避け、風…

縦走用ピッケル / アックス のリーシュの付け方

この時期、ピッケルを持って雪の山々に出かける機会も多いかと思います。ピッケルの各部の名称をおさらいしておきましょう。私たちが馴染んでいるピッケルという呼称はドイツ語由来の「Eispickel」からきていますが、最近では英語の「ice axe」=アイスアッ…

山で役立つ高度計

GPS が個人の持ち物になり、アウトドア系腕時計にも高度計がつく時代なので、今回は高度計の仕組みを調べることにしました。 高度計の用途として、時間当たり標高差がどれくらいで登っているか。冬、視界が悪い中を下降しているとき、あと何百mで地形や尾根…

新雪のラッセル

2013年も年末が近づいてきました。先日の16.17日に中央アルプス越百岳へ登ろうと出かけたのですが、新雪のラッセルに手間取り途中で戻ってしまいました。 表示 右から越百岳、仙涯嶺、南駒ケ岳 今年のこの時期、この中央アルプスの南部にあたりは、斜面の向…

冬山シーズン到来!

このところ寒気が入り込んですっかり冬山シーズンになりましたね 私もようやく冬山スタートです 75リットルのザックをパンパンにして伯耆大山へ入山! 今回ご参加の方は初雪山テント泊ということで 個人装備以外のこれらを入れているのでザックが大きいわ…