好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山の自然学

私の好きな山。行きたい山。Vol. 08 「金峰山」

奥秩父の山々は私が一人で山歩きを始めて間もないアルプスはまだ遠く感じていた頃に歩いた山々です。奥秩父が針葉樹に覆われた山が多い中でハイマツに覆われ、花崗岩の岩峰が林立するのが金峰山と瑞牆山です。 表示 左から千代の吹上、奥に瑞牆山 金峰山の最…

紅葉と台風

四国にある日本百名山の石鎚山と剣山に行ってきました。 石鎚山の山頂付近は紅葉してました。ガスのある時もも幻想的ですね。 しかし現在台風18号が日本列島に近づいてきています。 気象庁HPより(10月3日現在) 台風18号は非常に強い勢力を保ったまま日本列…

日本の隕石クレーター 御池山

南アルプスと中央アルプスに挟まれた飯田を南北に走る国道152号線をいくと、遠山郷があります。シラビソ高原や南アルプス登山口で山好きの方はご存知かもしれません。 ここに「御池山クレーター」があり、それが日本で確認された唯一の隕石クレーターがある…

木肌で覚える樹木の名前 No.01 「カゴノキ」

人の手が多く入っている六甲山にもシイやカシなどの常緑広葉樹が生い茂るエリアが何か所もあります。山で出会う樹木は針葉樹、広葉樹などといった大雑把な区別は普通にできるのですが、今回は木肌に特徴がある木々を取り上げてみます。雑草という名前の草が…

屏風の岩小屋跡

このたびの御嶽山の噴火により、お亡くなりになられた方、そのご家族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被害を受けられました方々には心からお見舞い申し上げます。紅葉の見ごろもあっという間に通り過ぎそうです。救助が進み、全ての方々が「お…

ツキノワグマの痕跡

秋になります。山を歩いていてツキノワグマの様々な痕跡を見つけた人もいるかと思います。 先日富山県の道宗道にある小倉山というブナの美しい1000mほどの山を歩いてきました。登山道の要所要所にはペンキで塗装された道標が設置されているのですが、かじら…

山で出会った生きものたち

八月ももうすぐ終わりになります。天候が落ち着かず、雨に翻弄された登山となった方も多かったかと思います。例年に比べて蝉の鳴き声は早めに終息に向かっているような気がします。 山歩きの良いところは様々な生き物に出会えるところです。今回は短い夏を精…

私の好きな山。(この夏)行きたい山。Vol. 07 「甲斐駒ヶ岳」

夏の思い付きでシリーズ化の書き出したのですが、日本には四季があり、私のコラムがそれに追い付かないことに気が付きました。ということでお題に (この夏) を括弧を付けさせていただきました。 南アルプス北部に位置する甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳は北沢峠から…

奥秩父のハイマツ帯

一昨日、長野県川上村、小川山の麓にある廻り目平から金峰山に登り、朝日岳、大弛峠を歩いてきました。 表示 レタス畑の向こうになだらかな金峰山(右)と朝日岳(左) 金峰山といえば五丈岩が何といっても有名ですが、廻り目平から西俣沢沿いに歩き、沢の丸…

雷に遭いたくない!

山に行く前は誰もが天気が気になり、様々な天気予報を見ています。場合によっては行き先を変更するなど、行程を変更する場合があります。山では昼近くになると温まった空気が起こす上昇気流によって積乱雲を発生させ、雷に脅かされることもあります。 表示 …

夏(まで)に覚える高山植物 Vol.08  「白い花たち」

今日から8月!うだるような下界から憧れの山々への計画を練っている方も多いかと思います。もう行ってきたよ!という方、樹林の登山道、その片隅に咲く小さい白い花にお気づきなりましたか。地味な花達ですが、よく見ると清楚なのでご紹介します。 ゴゼンタ…

私の好きな山。この夏行きたい山。Vol. 06 「塩見岳」

南アルプスは赤石山脈ともいい、遠くから山々が赤く見えるからだとか。実際に稜線には赤いチャートの露岩が多くあり、なるほど!と思います。南アルプスには多くの3000m峰がありますが、この塩見岳は兜(かぶと)にも似たドーム形の独特な山容で、どっし…

夏までに覚える高山植物 Vol.07 「ハクサンコザクラ」

7月に入って、厳しい寒気から守ってくれた雪も急ぎ足で減っています。日本は世界の国々の中でも多くの雪が降ることで有名です。降雪期が終わり、次の新しい雪が降るまでの期間、高山に積もった雪は消えていきます。そのスピードは一日当たり10㎝と言われて…

私の好きな山。この夏行きたい山。Vol. 05「鷲羽岳」

北アルプスのほぼ中央部、黒部川の源流に位置する鷲羽岳2924mは三俣蓮華岳方面から見たときに、鷲が羽を広げたように見えるからついたらしいです。高瀬渓谷から烏帽子岳をとおる裏銀座コースも良し、新穂高から双六経由も良し、有峰から黒部五郎岳、或は雲…

夏までに覚える高山植物 Vol.06 「ミヤマアズマギク」

山登りを始めた頃、高山植物の名前がわからず、キク科ですね。などと誤魔化すことも多かったような気がします。高山植物は黄色、白色、紫色と賑やかなのですが、森林限界を超えた砂礫地に艶やかなミヤマアズマギクを見つけたときのことが今でも忘れることが…

登山中に見つけてみたい岩石 Vol.02 「石灰岩」

さあ、もうすぐ7月!長い休みで夏山を計画するなら南アルプス南部にある塩見岳はいかがですか。今回は塩見岳登山口のひとつ、豊口ルートで出会うことができる「石灰岩」のお話です。 表示 駐車場からしばらく林道歩きですが、道路上には白い岩石が散らばって…

私の好きな山。この夏行きたい山。Vol. 04「白馬岳」

白馬岳に行くルートで私が好きなのは、栂池から白馬大池。新潟県の最高峰「小蓮華岳」を通り、朝日岳への分岐でもある三国境、白馬岳。白馬三山である杓子岳、白馬鑓ケ岳を縦走して、白馬鑓温泉で汗を流すコースです。 白馬大池小屋テント場 雪渓が消えると…

登山中に見つけてみたい岩石 Vol.01 「蛇紋岩」

個性ある花が咲くことで有名な早池峰山、至仏山はその土壌が蛇紋岩であることは有名です。マグネシウムを多く含む超塩基性を示し、植物にとって苦手なクロムやニッケルを含むため、その環境に適応した固有種が生えています。 表示 蛇紋岩 暗緑色から黄緑色の…

夏までに覚える高山植物 Vol.04「ミヤマオダマキ」

北アルプス稜線で雨上がりに出会ったキンポウゲ科オダマキ属の高山植物のミヤマオダマキです。オダマキを漢字で書くと「苧環」となります。機織りの時に使う麻糸を巻いて中が空洞になったものに、この花の形が似ているところからついた名前です。 表示 俯き…

夏までに覚える高山植物 Vol.03 「ウルップソウ」大雪山追加

6月26日に化雲岳の湿原木道ではホソバウルップソウが花を咲かせ始めていました。本州北アルプス白馬岳のウルップそうに比べると確かに葉が細く、花苞の先端部分が細めに尖がっているようです。 エゾノハクサンイチゲと仲良く生えていました。 大雪山は緯度も…

夏までに覚える高山植物 Vol.02 「チングルマ」

北アルプスの山々を歩いていて目に入る白い花といえば、まず、チングルマをあげることができます。雪田や雪渓の周囲に群落をつくるので、シーズン初めからお盆くらいまで雪が消えるのに合わせて咲いていきます。花は太陽の動きに合わせて動き、ヒラタアブも…

四国の山 東赤石山と別子銅山

四国は中央構造線が東西に貫いており、愛媛県東部にある東赤石山は法皇山脈の最高峰です。鉄分が酸化され赤茶けた「かんらん岩」が剥き出しの荒々しい岩峰、その赤い岩山から名づけられました。 表示 2013/4 赤石山荘から 地質的には三波川変成帯に位置する…

夏までに覚える高山植物 Vol.01 「コマクサ」

高山植物の女王とまで呼ばれるコマクサは最も覚えやすい高山植物のひとつです。パセリのように細かく裂けていて粉をかぶったような白っぽいはが特徴です。自然保護意識が無かった時代、薬草として乱獲されたこともありました。 白馬岳稜線にて 大株。 コマク…

私の好きな山。 この夏行きたい山。Vol. 03 「槍ヶ岳」

6月に入り、九州から梅雨入りニュースが伝わったと思ったら、北の北海道でも37度という強烈な暑さで日本列島は覆われました。夏山計画のひとつに槍穂高連峰を組んでいる人も多いかと思います。 さて、上高地に立ち、朝靄がとれた梓川の向こうに岳沢を見送…

昆虫たちの飛翔

真夏の暑さがやってきた5月最終日の六甲山にある河原と草むらの中で昆虫たちを待ち構えてみました。 表示 高座の滝、その上流にはイノシシが闊歩する河原があります。普段であれば横目で見てサッサと通過してしまうところですが、今日は自分が石になった気で…

六甲山北面で イワカガミ を見つけました。

山上に道路が通る六甲山ですが、標高800mを超える山上はブナやイヌブナなどの冷温帯系の樹木も生えています。北面の小さな尾根を歩いて、林床をよく探すと雪のある山地では別に珍しくない「イワカガミ」を見つけました。 表示 登山道わきの林縁には今、チゴ…

私の好きな山。 この夏行きたい山。Vol. 01 「黒部五郎岳」

ゴールデンウィークも終わりました。夏山、3000m級の日本アルプスの計画をたてるのも良いかもしれません。個人的に好きな山を地質や植生などの視点から見所をご紹介していきたいと思います。黒部五郎岳の登山レポート集はこちら。 第一回は 黒部五郎岳 です…