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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

夏(まで)に覚える高山植物 Vol.09 「ハクサンイチゲ」

高山を歩いて最もよく目につく白い花のひとつではないでしょうか。同じキンポウゲ科の北岳頂上付近だけに分布するキタダケソウや、北海道日高山地に分布するヒダカソウに比べると分布は広い範囲です。 表示 目立つ白い花弁のように見えるのは萼片です。目立…

夏(まで)に覚える高山植物 Vol.08  「白い花たち」

今日から8月!うだるような下界から憧れの山々への計画を練っている方も多いかと思います。もう行ってきたよ!という方、樹林の登山道、その片隅に咲く小さい白い花にお気づきなりましたか。地味な花達ですが、よく見ると清楚なのでご紹介します。 ゴゼンタ…

夏までに覚える高山植物 Vol.07 「ハクサンコザクラ」

7月に入って、厳しい寒気から守ってくれた雪も急ぎ足で減っています。日本は世界の国々の中でも多くの雪が降ることで有名です。降雪期が終わり、次の新しい雪が降るまでの期間、高山に積もった雪は消えていきます。そのスピードは一日当たり10㎝と言われて…

夏までに覚える高山植物 Vol.06 「ミヤマアズマギク」

山登りを始めた頃、高山植物の名前がわからず、キク科ですね。などと誤魔化すことも多かったような気がします。高山植物は黄色、白色、紫色と賑やかなのですが、森林限界を超えた砂礫地に艶やかなミヤマアズマギクを見つけたときのことが今でも忘れることが…

夏までに覚える高山植物 Vol.05 「ミヤマクワガタ」

小ぶりのムラサキのストライプとおしべとめしべに特徴がある花です。名前の由来が戦国武将の被る兜の くわがた からきています。 表示 白馬岳稜線にて 北アルプスの岩礫だらけの稜線を歩くとき出会う花の中では小さい方です。幹が直立して花は横向きに10数個…

登山で出会った巨木 Vol.01 「石徹白の大杉」

白山信仰の登山口のひとつに石徹白というところがあります。イトシロ と読みます。ここに白山中居神社が杉の巨木に囲まれて静かに佇んでいます。 表示 日本書紀に書かれている「磐境」、イワサカ と読みますが、これは社のまだなかった時代に神が鎮座ましめ…

私の好きな山。この夏行きたい山。Vol. 04「白馬岳」

白馬岳に行くルートで私が好きなのは、栂池から白馬大池。新潟県の最高峰「小蓮華岳」を通り、朝日岳への分岐でもある三国境、白馬岳。白馬三山である杓子岳、白馬鑓ケ岳を縦走して、白馬鑓温泉で汗を流すコースです。 白馬大池小屋テント場 雪渓が消えると…

登山中に見つけてみたい岩石 Vol.01 「蛇紋岩」

個性ある花が咲くことで有名な早池峰山、至仏山はその土壌が蛇紋岩であることは有名です。マグネシウムを多く含む超塩基性を示し、植物にとって苦手なクロムやニッケルを含むため、その環境に適応した固有種が生えています。 表示 蛇紋岩 暗緑色から黄緑色の…

夏までに覚える高山植物 Vol.04「ミヤマオダマキ」

北アルプス稜線で雨上がりに出会ったキンポウゲ科オダマキ属の高山植物のミヤマオダマキです。オダマキを漢字で書くと「苧環」となります。機織りの時に使う麻糸を巻いて中が空洞になったものに、この花の形が似ているところからついた名前です。 表示 俯き…

夏までに覚える高山植物 Vol.03 「ウルップソウ」大雪山追加

6月26日に化雲岳の湿原木道ではホソバウルップソウが花を咲かせ始めていました。本州北アルプス白馬岳のウルップそうに比べると確かに葉が細く、花苞の先端部分が細めに尖がっているようです。 エゾノハクサンイチゲと仲良く生えていました。 大雪山は緯度も…

夏までに覚える高山植物 Vol.02 「チングルマ」

北アルプスの山々を歩いていて目に入る白い花といえば、まず、チングルマをあげることができます。雪田や雪渓の周囲に群落をつくるので、シーズン初めからお盆くらいまで雪が消えるのに合わせて咲いていきます。花は太陽の動きに合わせて動き、ヒラタアブも…

夏までに覚える高山植物 Vol.01 「コマクサ」

高山植物の女王とまで呼ばれるコマクサは最も覚えやすい高山植物のひとつです。パセリのように細かく裂けていて粉をかぶったような白っぽいはが特徴です。自然保護意識が無かった時代、薬草として乱獲されたこともありました。 白馬岳稜線にて 大株。 コマク…

私の好きな山。 この夏行きたい山。Vol. 02 「白山」

可憐な高山植物がたくさん咲く夏の白山は余裕を持った予定をたてないと、花と風景に見とれ予定時間をオーバーしてしまう位、私の大好きな山です。7月まであとひと月ほど。今回は白山を紹介します。登山レポートはこちら。 山頂部から流れ出た溶岩はなだらか…

六甲山北面で イワカガミ を見つけました。

山上に道路が通る六甲山ですが、標高800mを超える山上はブナやイヌブナなどの冷温帯系の樹木も生えています。北面の小さな尾根を歩いて、林床をよく探すと雪のある山地では別に珍しくない「イワカガミ」を見つけました。 表示 登山道わきの林縁には今、チゴ…

躍動する命を観察してみよう

西日本の比良山系は日本海側の気候の影響を受ける為多くの雪が積もります。4月に入ると急激に雪解けが進み、ゴールデンウィークともなると山々は緑に包まれだします。赤坂山に行ってみました。 表示 赤坂山山頂から 様々な花々が林床に咲き、 表示 オオイワ…

カタクリの季節がきました。

雪が消えつつある山里や低山には「カタクリの花」がやってきました。デジカメを持って是非出かけてみませんか。でも、アルプスの5月はまだ冬山と思って準備してくださいね。 表示 佐渡のカタクリ カタクリが花を楽しませてくれるまでには7、年から8年もの歳…

コバノミツバツツジ 満開です。

晩はやや冷えますが、暖かい日が続き六甲山の山すそはコバノミツバツツジが満開となってきました。 表示 六甲山は多くの部分が花崗岩でできていますので、土壌に栄養分も乏しく、酸性です。そんなところで元気が良いのがツツジ達です。九州で有名なミヤマキ…

クスノキの衣替え 植物の生き残り戦略 1

西日本の寺社仏閣や樹林帯で目につく「クスノキ」、地面に多くの葉が役目を終えて落ちています。見上げると散髪後のように少しすっきりと青空をバックに新芽が芽吹き始めています。「クスノキ」は常緑広葉樹でその枝葉から樟脳を抽出していました。 表示 常…

里山にミツマタの花が咲きだしました。

関東の山々は先日の大雪の影響でまだ多くの雪が残っていました。里山は標高が低く多くの樹木があるので遠目で見ると大したことが無いように見えますが、斜面には多く残っています。登山に出かけるときは標準時間より多く見込み、引き返し時間を設定して出か…

花崗岩の島 屋久島とヤクスギ

周囲133km、面積505平方キロメートル(約5万ha)その90%が森林です。縄文杉が特に有名ですが、屋久島にはこれ以外にも著名なヤクスギが存在します。母子杉、千年杉、仏陀杉、天柱杉、くぐり杉などはヤクスギランドの遊歩道から観察できます。 最高峰は宮…

気になる本の紹介  「一万年前」

地質好きなので縞々は結構気になる存在ですが、この本は「年縞(ねんこう)」について詳しく書いています。 表示 舞台は若狭湾がある福井県水月湖です。湖底に積み重なった堆積物の縞々は一年に一本づつ形成されていくのだそうです。巨大地震の痕跡だけでな…

椿と山茶花

椿と山茶花の違いがいつもはっきりしなかったので、調べてみました。 椿は冬~春に咲き、季語は「春」です。漢字も山編に「春」が入っていますね。花は筒状に固まっていてボトッと落下します。そういえば武士は「首が落ちる」を連想して忌み嫌っていたと聞い…

なぜ今咲くモチツツジ!

昨日11/30 に六甲山塊の菊水山への登山道脇になんと「モチツツジ」が咲いていました。 表示 小春日和、光る海は須磨淡路方面です。 表示 葉は寒さで赤みを帯びて水分が減っている感じです。 冬を越し春に咲く花が秋に咲くことを「不時開花(狂い咲き)」とい…

里山の紅葉が盛りです

先日、東京都と神奈川県境にある陣馬山に行ってきました。あの高尾山から続く稜線にあり、大変皆さんに親しまれている山です。登山口の陣場高原下付近には未だ紅葉が残っていました。 表示 表示 山々の稜線はもうすでに落葉している時期となりましたが、観光…

樹の形から風を想像してみましょう

登山で気になることといえば天候です。どんなに装備が良くても体を鍛えていても天気に打ち勝つことはできません。私たちは山の機嫌が良い時に遊ばせてもらっているのです。 日本列島は中緯度に位置し、偏西風と呼ばれる西風が流れています。冬期、ヒマラヤ山…

初秋の高山は種がいっぱい。

各地に大きな被害をもたらしながら北上する台風18号。今回の台風一過は秋晴れ予想ですが、被害が小さいことを祈るばかりです。 3000mの高山は既に草は黄色味を帯びだしてきました。気の早いナナカマドは実が一足先に色づきました。 拡大表示 花 拡大表示 皆…

これはホシガラスの食卓ですか?

南アルプス千枚岳から荒川東岳(悪沢岳)のハイマツ帯では冬に向えるこの時期、ホシガラスが必死にハイマツの実を食べていました。 拡大表示 ホシガラス きょろきょろと周りを警戒しています。 拡大表示 この付近には10羽ほどがテリトリー争いをしていました…

もうすぐ夏山シーズンです。

気象庁の発表ではきわめて速い甲信越の梅雨明けです。梅雨前線は北上してすっきりしない天気の山岳地帯も多いと思います。南西からの湿った空気が吹き込む気象条件です。 昨日は好日山荘登山学校で奥三河の宇連山に行きました。中央構造線に位置する山々は地…

可愛いけれど有毒な植物 スイセンの巻

海岸沿いの温暖な地域では2月には咲き始める「スイセン」ですが、まだまだ身近に咲いていると思います。 スイセンはヒガンバナ科の植物でアルカドイドを含んでいるために、口に入れると中毒で嘔吐したり下痢をしたりします。食中毒のパターンとして、球根を…

梅雨が明けた!

今日7/8、中国、四国、近畿、東海地方の梅雨が明けました。平年より中国、近畿、東海地方の梅雨明けは平年より13日早く、四国地方は10日早く、昨年より9日早かったようです。太平洋高気圧が強まって梅雨前線が北上したためです。 いよいよ夏山シーズンに入り…

コマクサ(駒草)はパイオニア

登山するものにとっては人気の高い高山植物でケシ科の多年草です。名前の由来はその花の形が馬 (駒) の顔に似ていることからつけられたようです。花の色がピンクなので女性に人気があるのだと思います。 葉は根生葉で細かく裂け、白く粉を帯びています。花期…

オトギリソウ

オトギリソウ 夏山に出かけた時、中腹の日当たりのよい斜面でよく見かけます。花自体は雄蕊が花火のように目立つ黄色い花なので、きれいだなぁ ぐらいにしか見ていませんでした。しかし、花の名が 弟切草 です。次男坊の私は少し気になったので、調べてみま…

アジサイの毒と色彩

梅雨時の今、アジサイが色づく季節になりました。大きな毬のように改良されたアジサイをが一般的ですが、元は日本の暖かい地方に自生するガクアジサイです。ところで、アジサイには毒があります。ある居酒屋で皿に飾られたアジサイの葉と花を食べて中毒を起…

花を終えたカタクリはすぐ消える!

早春の花で有名なカタクリはブナやミズナラなどの落葉広葉樹林の林床に咲きます。場所によって違いますが、4月から5月下旬くらいまでの間に咲きます。毎年この時期に咲いているからと思って見に行くと花が終わっていてがっかりする事があります。せめて、…

アセビ

六甲山を歩いていてアセビがとても目に付くのですが気のせいでしょうか。別に急にわんさか生えてきたはずもなく私が意識しているだけかもしれません。 アセビは春に白く可愛い花をつけるので、気づいている方も多いかと思います。その花もゴールデンウィーク…

フクジュソウ

ソメイヨシノが関東地方でも満開になってきました。日本列島は南北に長く、又、国土の多くが山岳地帯であることによって芽吹きと花の季節が長く楽しめます。山に出かける方の中には何度も花を楽しむ人もいいらっしゃるでしょう。 今回は「福寿草」です。春を…

コバイケイソウ

コバイケイソウハ初夏の山、湿地や草原でもやや湿ったでよく見ることができます。ユリ科の植物です。よく、オオバギボウシと間違えてコバイケイソウを食べる食中毒が発生するのですが、写真にあるように生えている場所も違いますし、大きくなった姿で間違え…

紅葉について

紅葉狩り、紅葉と書いて「もみじ」と読んで「もみじ狩り」なので、少々ややこしいですね。 では、モミジとカエデとでは何が違うのか調べてみました。 植物分類学では切れ込みの浅いカエデも切れ込みの深い手のひらの様なモミジのどちらも同じカエデ科カエデ…

ブナといえば雨飾山を思い出す。

以前、秋に訪れた時に大きなブナの大木の下にブルーシートを敷き、実を集めている人たちがいました。話を聞いてみると林業関係の方たちで、当たり年にこうやって、ブナの実を集めているとのことでした。 その時は何のために集めているか深くは詮索しませんで…