好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山の植物について

ツクモグサに会えた八ヶ岳5座縦走三日間、ありがとう!

65回目の開山祭を迎える週末、早春の花を目指す花好き登山者がたくさん来ていましたよ。稜線の赤岳天望荘からの大パノラマも素敵ですよ。 北アルプスの山並みをバックにちょっと絵画風に。 山小屋に向う美濃戸からの登山道脇に咲くホソバホテイラン、一株一…

植物と友達になろう!VOL.21「サンカヨウ」

梅雨の粋な計らいか 透明になる花サンカヨウを探しては? アルプスへの続く山道、残雪が遅くまで残るところや水が湧く凹状地に真っ白な花束、それはサンカヨウかもしれません。 ハスの葉の様なので「山荷葉」 地中から太い軸がグングン伸びてきて、折りたた…

植物と友達になろう!VOL.20「ホトトギス」

日本固有種で低山の山道で見かけます。花の咲く前、根元近くの黄緑色には濃い芽の緑のシミが目立ちます。全く別のカタクリの葉にも濃淡のシミが目立ちますね。 先日の妙義山ではやっと葉っぱを広げ始めた感じでした。 夏、やや暗めの林内で妖しげに咲くので…

海からやってきた南アルプス お花と岩石の密接な関係

3000mを超える山々が連なる日本アルプス。 なかでも南アルプスのお花畑の見事なのはなぜなのでしょうか。 南太平洋のどこかで生まれた火山島にサンゴ礁(石灰岩)が成長、太平洋プレートに乗って日本列島に向って少しづつ近づく途中、深さ数千メートルの海…

植物と友達になろう!VOL.19「ミツバアケビ」

春の日差しが降り注ぐ里山、木登りがとても上手なツル性植物はアケビでしょうか。 アケビには3葉のミツバアケビ、花はチョコレートみたいな赤紫色です。もう一種類は5葉のアケビ、これは白い花です。 利尿作用と強壮作用があり、アケビの若芽はおひたしに…

植物と友達になろう!VOL.18「ギンリョウソウ」

水晶蘭とも幽霊タケとも呼ばれます。 太陽光線と水、二酸化炭素で地球生物の根底を支えている「光合成」 そんな大事なポイントを無くす戦略を選んだ被子植物、ツツジ科!! ギンリョウソウ シルクのような透きとおる花弁が美しい!と、私は感じます・・・ 湿…

植物と友達になろう! VOL.17 「シラネアオイ」

湿った沢に近い斜面に生える深山の植物、日本固有種の1属1種、大きな何処となく儚げの4枚の薄紫の萼片を持つ多年草です。 日光白根山に多いことから、「白根葵」と名付けられましたが、「シラネアオイ」と片仮名の方が私は似合っている気がします。 キンポウ…

植物と友達になろう! VOL.16 「クロモジ」

六甲山ではもう花が終わる時期ですが、まだまだ目にすることが多いクロモジの花。 自然の中で感じる香り、数多くありますが最もリラックスできる「山のハーブ」です。杣人は小枝を歯ブラシ替りに、食後のエチケットとして使っていたそうですよ。 私は山専ボ…

植物と友達になろう! VOL.15 「カタクリ」

可憐なだけではない、植物の生き残り戦略を調べてみました。 もう里の見ごろは終わっている時期ですが、雪深い地方ならこれからが見ごろかもしれません。 春の妖精 スプリングエフェメラルの代表格と言えば、落葉樹林の林床で出会える「カタクリ」ですね。 …

耳を澄まして 巨木の森 屋久島を歩いてきました。

屋久島では1000年の齢を越えた杉は「屋久杉」と呼ばれます。「縄文杉」はあまりに有名ですね。 屋久杉をはじめとする栂や桧、ヤマグルマ、赤くつるっとした幹が霧に包まれた森でひと際目立つヒメシャラ、登山道から会うことができる巨木をじっくりと眺めて歩…

山で見つけたなぜ?どうして? 赤い葉っぱ と 黄色い葉っぱ

紅葉前線のニュースが出ていましたね。 今日のなぜ? 紅葉の色です。 思い起こせば7月の日照り、8月お盆以降の週末台風、標高の高い紅葉の美しさは鮮やかさに欠けていました。皆さんの地域ではどうでしたか? 日本列島は四方を海に囲まれ、複雑な山岳地形…

植物と友達になろう! VOL.14 「コバイケイソウ」

雪がどんどんと消えていく6月です。湿り気のあるところが大好きな「コバイケイソウ」です。背も高く白い花穂のたくさん付く群生は見事なものです。 今年、伝え聞くところでは花の多い、いわゆる当たり年!という説もありますが、是非自分の目で確かめてくだ…

植物と友達になろう! VOL.13 「ハクサンイチゲ」

日本列島は二つの大陸プレート(ユーラシア・北米)に二つの海洋プレート(フィリピン海・太平洋)がせめぎ合う地球上で特筆すべき場所なのだと、昨日の地震で思い起こさせられました。1995年の阪神大震災でも登山キャンプ用品(コンロ・ガスカートリッジ・…

植物と友達になろう! VOL.12 「チングルマ」

今日6/18の通勤時間帯に発生した大阪の地震、バックの中にあるヘッドランプを思わず確認してしまいました。1995年の阪神大震災以降、小型軽量化されたLEDヘッドランプは共にあります。 チングルマはバラ科の落葉小低木です。アルプスの高山で地表が露出する…

初のミヤマキリシマ

河野ガイドのブログにもありますが、今時期の九州の山々はミヤマキリシマの最盛期。5月下旬から6月中旬にかけて、国の天然記念物であるミヤマキリシマが山頂をピンクに染め、登山客を楽しませてくれます。 私も写真で見たり、九州地方のお客様に聞いていたり…

植物と友達になろう! VOL.08 「ウルップソウ」

ウルップソウはオオバコ科ウルップソウ属です。花は他の高山植物に比べて早いので、夏山シーズン最盛期では花期を逃してしまうことが多いです。 残雪がまだ多い時期、梅雨の影響を受ける時期でもあるので、しっかりと準備をして見に行きましょう。もちろん、…

植物と友達になろう! VOL.09 「フタバアオイ」

下向きに咲くとても地味な花、ウマノスズクサ科フタバアオイの花を見つけました。うっかり通り過ぎるほどですが、一度でも見ると忘れがたい花です。 葉の形はハート型で、「この紋所が目に入らぬか!」のフレーズで有名な徳川家の御紋のモデルです。 京都賀…

植物と友達になろう! VOL.08 「ウルップソウ」

ウルップソウはオオバコ科ウルップソウ属です。花は他の高山植物に比べて早いので、夏山シーズン最盛期では花期を逃してしまうことが多いです。 白馬鑓ヶ岳稜線のお花畑 レギュラー色の紫とシロバナが混ざって生えていました。 残雪がまだ多い時期、梅雨の影…

植物と友達になろう! VOL.07 「シナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマキンバイ・ミヤマダイコンソウ」

各地で花が咲き出してきました。里山から高山までキンポウゲ科の植物はとても多く、白や黄色の花が目立つので、皆さんも目にしていることが多いはずです。 下の写真は「朝日岳から見る剣岳と北方稜線の山々」 夏のアルプスに競うように咲く高山植物の中で黄…

植物と友達になろう! VOL.11 「マムシグサ ユキモチソウ」

やや薄暗い野山を歩いていると、ラッパを上に向けたような筒状の仏炎苞が特徴のマムシグサをよく見かけます。茎の文様があの蛇「マムシ」に似ているので名付けられたちょっとかわいそうなサトイモ科の植物です。 テンナンショウの仲間には何種類も山で見るこ…

植物と友達になろう! VOL.06 「イカリソウ」

ぐんぐんと気温が上がっていますね。 好日山荘では登山靴、バックパック、レインウェアの購入でポイントバック企画を5/6まで実施しています。 明日4/22(日曜日)、加藤はグランフロント大阪店で皆様のお越しをお待ちしています。 さて、 花の形が船のアンカ…

植物と友達になろう! VOL.05 「クロモジ」

もうすぐゴールデンウィークですね。 好日山荘では登山靴、バックパック、レインウェアの購入でポイントバック企画を5/6まで実施しています。 4/22(日曜日)、加藤はグランフロント大阪店で皆様のお越しをお待ちしています。 加藤がご一緒する4/28からの槍…

植物と友達になろう! VOL.04 「イワウチワ」

ピンクの可憐な花が咲き乱れる姿は今ですよ! 加藤校長ガイドのHP更新しました。 雪解けが進んだ落葉広葉樹の根元には群生する艶やかなハート型の葉を広げるイワウチワ。花が咲く前だとイワカガミの葉に似ています。イワカガミの方が鋸形状が鋭く光沢が強…

植物と友達になろう! VOL.03 「セツブンソウ」

低山ではいささか旬が過ぎましたが、日本の山野草はその地域、積雪量、標高、斜面の向きで開花時期に差があります。 まだ見ることができる地域があれば教えてください召せ! お久しぶりに ⇒ 加藤校長ガイドのHP更新しました。 春分の日は2017年が3月20日、…

植物と友達になろう! VOL.02 「タムシバ」

早春の山道を行くと山懐がポッと明るく華やいでいるのを見てうれしくなるのです。 何の花なのかなぁ? お久しぶりに ⇒ 加藤校長ガイドのHP更新しました。 雪が消えつつある1000m級の山肌、新緑を迎える直前、タムシバの花が白く目立つ季節です。ひょろっと…

植物と友達になろう! VOL.01 「福寿草」

雪が融け枯葉色の斜面が黄金色に変わったのを見逃した!? 絶対自分の眼で実物を見た方がいいですよ。 心が弾むんです。本当に! ところで今日は4月7日、少し、寒の戻りで肌寒いですが、2018年の桜は超特急ですね。満開になったと思ったら葉桜に。 でもエゾ…

ハヤチネウスユキソウ

前回の加藤ガイドのコラムで「蛇紋岩」についてのお話があったちょうどのタイミングで岩手山の早池峰山に行ってきましたので蛇紋岩地帯に咲くハヤチネウスユキソウの話をいたします。 ヨーロッパアルプスに咲くエーデルワイスに似ていることで有名で全体が薄…