好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

★加藤智二

北アルプス槍ヶ岳の氷河地形から槍ヶ岳

テッペンに立ってみたい山ランキングでは必ず上位にくる槍ヶ岳! 皆さんはどのコースから目指しますか? 下の写真は北穂高岳からの槍ヶ岳です。 多くの方が最短で頂上を目指すコースは槍沢ロッジに一泊して、槍沢コースを往復ですね。 ところで上高地が何で…

山道を歩くチカラ 身に付ける五つのポイント

夏に向けて登山が楽しくなるような情報がたくさん出てきました。グッディ・リサーチ2017夏号 NO.34 の特集は「大キレットを大攻略‼」 6/15に発行です。 先週、横浜西口店と銀座店で行った机上講座のお題は「高い山に行ってみよう!」でした。この中で歩くチ…

一斉に梅雨入り!

雨の季節がやってきました。夏のまぶしい太陽のもと歩く夏山に想いを馳せています。身体が鈍らないよう雨を楽しむ山行を心掛けようと思います。 最近、インスタグラムなる写真投稿サイトも始めました。 今までコラムでご紹介したお花達も雪解けを待っている…

花の名山 北アルプスの最北端 朝日岳

高山植物が咲き乱れる北アルプス朝日岳、私の大好きな山です。 今年2017年も7月17日から20日、朝日小屋に2泊する高山植物を満喫する企画を募集中ですが、昨年2016年に撮影した写真をご紹介するアルバムを作成しました。 今年、朝日岳への登山を検討されてい…

有毒のコバイケイソウにご注意

雪がどんどんと消えていく6月ですが、残雪は昨年に比べて多く、先週もひんやりとした空気が流れ込みました。春は山菜の季節でもありますが、有毒で誤食事故が多いコバイケイソウ。葉を広げる前の姿がオオバギボウシと紛らわしいですが、よく見れば随分と違い…

「2017/05/5~7 ゴールデンウィーク 奥穂高岳」へご参加ありがとうございました。

5日の子供の日、素晴らしい天気に恵まれアルプスの残雪を満喫された方もたくさんいたかと思います。奥穂高岳頂上へ向かう6日は生憎の悪天予想。多くの下山者にすれ違いながら涸沢へ向かいました。 悪天につかまる前に白出コル、奥穂高岳が無理でも涸沢岳を、…

「2017/05/3~4 ゴールデンウィーク 蝶ヶ岳」へご参加ありがとうございました。

北アルプス槍穂高連峰の大パノラマを見たいと思い、蝶ケ岳に行ってきました。昨年は強風のために稜線を歩くことができませんでした。 横尾からの登山道、前半の長い樹林帯は辛抱ですが、その後が素晴らしい! 稜線からは御嶽山、乗鞍岳も遮るものなく見るこ…

「2017/04/30~5/2 ゴールデンウィーク 槍ヶ岳」へご参加ありがとうございました。

目まぐるしく変化した2017年ゴールデンウィークの北アルプス。入山時こそ素晴らしい天気でしたが、春山は一瞬で冬山になることを実感できた登山となりました。 直前に降った雪で発生した湿雪雪崩があちこちに見られます。不安定な積雪が落ち着いたタイミング…

鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・常念岳の雪形を探してきました。

2017年のゴールデンウィーク、皆さんの山行はいかがだったでしょうか。前半は冬の様な降雪、中盤は快晴、終盤は激しい雨となりました。 連休中に早苗がまだ植えつけられたばかり。田んぼの水面に雪を頂いた蓮華岳・爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳が映えていました。 松…

感謝ツアー「北播磨西脇市比延山とタケノコ掘り」ご参加ありがとうございました。

新緑が美しくなった北播磨、城址でもある比延山(ひえやま)は標高こそ287mですが、城址らしく里を見下ろす展望の山です。登山口で空を見上げると「環水平アーク」がお迎えもありました。 頂上からは山田錦の里が一望です。 西脇市観光協会の素晴らしいおも…

山笑う季節 ブナの芽吹きが始まりましたね。

日に日に長くなる陽射しと暖気に芽吹きのスイッチが入った木々はその芽吹きの足取りを緩めることはありませんね。 木の根開けが進み、 薄汚れた雪面にはブナの新芽の覆っていた冬の鎧が脱ぎ捨ててあります。 見上げる梢には産毛が目立つ幼い葉が太陽に向って…

実体験でしか得られないものが「山」にあります。「第二回 山の日フォーラム」開催のお知らせです。

山登りの事だけではありませんよ。 多様性があって自然の恵みや厳しさや優しさを実体験できる国、日本。もっともっと知る良い機会ですよ。 健康寿命を延ばす側面から将来の日本や世界を支える子供の教育まで、山は最高レベルの場だと思っているのです。 四季…

野山で出会う花 VOL.10 「タムシバ」

雪が消えつつある1000m級の山肌、新緑を迎える直前、タムシバの花が白く目立つ季節です。ひょろっと背高くなった大木もありますが、登山道脇にも見つけることができます。 モクレン科モクレン属でコブシも同じ仲間です。コブシの花の付け根には一枚の葉が付…

野山で出会う花 VOL.09 「イワウチワ」

雪解けが進む1000m級の雪山。陽当たりの良い斜面、落葉広葉樹の新芽がほのかに赤らみ膨らむ季節を明るく飾る「イワウチワ」です。薄いピンクから濃いピンクまですっきりとした色合いです。 VOL.06 で紹介した「イワカガミ」の葉に似ています。イワカガミの葉…

残雪の福井県経ヶ岳にご参加ありがとうございました。

日曜日まで良い天気でしたが、登山日の17日月曜日は昼以降は大荒れ予想。そんな天気でしたが、残雪の経ヶ岳に行ってきました。登山口にはマメザクラ。標高800m付近ではマンサクやダンコウバイの優しい黄色いお花の出迎えです。 樹林帯がブナとなり、背丈も低…

5月連休は安曇野から白馬へ出かけてみませんか。

今年の北アルプスは昨年に比べて雪も多いですね。松本を出て白馬へ向かう国道を北上していけば、山肌に雪形、安曇野の田んぼには早苗が輝いていることでしょう。 登山の予定に一日プラスして寄り道してみるのを是非、お薦めします。 中綱湖を過ぎると大糸線…

外来帰化植物 VOL.01 「オオイヌノフグリ」

里、畑の畦や道の脇に目に入る青くて小さなオオイヌノフグリ。ヨーロッパ原産のオオバコ科クワガタソウ属です。全国いたるところで見ることができます。オオバコ科は強いのでしょうか。 名前の由来に触れない訳にもいきませんが、果実の形から「犬のふぐり」…

野山で出会う花 VOL.08 「アケビ・ミツバアケビ」

よく陽が当たる登山道の脇、つる性の落葉樹であるアケビの花が咲いています。秋にアケビの実があると多くの方が足を止め、見上げて探す、あのアケビです。 3枚の小葉で濃い赤紫のガクが目立つミツバアケビです。アケビは雌雄同株ですが、花は雌雄別々になり…

雪への理解を深める VOL.02 「雪の縞々は気象の記憶装置」

降り積もった雪は圧縮(圧密といっています)され、融ける一方、更に上には雪が積もっていきます。この現象は5月ゴールデンウィーク頃まで繰り返され、夏から秋に向っては減り続けていきます。雪山登山の知識とスキー技術があれば、これからはまさに最高に楽…

野山で出会う花 VOL.07 「チゴユリ」

四月に入り、木漏れ日がやや湿った林床を温めてきました。透きとおる緑色のユリ科の白い花、チゴユリです。 下向きに半開きに咲く姿は、恥ずかしがっているかの様です。殆どが一輪ですが、まれに二輪の花が咲くようです。 雄しべは6本あり、雌しべは中心に1…

雪への理解を深める VOL.01 「日本は雪国、雪の重さにご注意を」

雪が降る!と言えば冬のイメージですが、ユーラシア大陸の東端と日本列島の間にある日本海からたっぷりと供給される水分と冷たい北からの気流のおかげで、標高の高い脊梁山地には、秋の初めの9月末から春5月末位までの10か月は降雪があります。下の写真はあ…

野山で出会う花 VOL.06 「イワカガミ」

可愛らしいリボンが特徴のイワカガミは雪の多い里山から夏のアルプスまで守備範囲が大きいので、見覚えがある方も多いかと思います。 葉は幅広い楕円型で艶々と光沢があります。葉の周りには鋸歯が目立ちます。ピンク色にもバリエーションがあるようです。 …

野山で出会う花 VOL.05 「ヒトリシズカ」

ヒトリシズカは瑞々しく柔らかい葉は光沢があって、明るさが増した林の中で白い花がよく目立ちます。 白い穂状の花が一本、すっくと立ちあがる姿から「一人静」早春の里山で見ることができます。対生する葉が二組、90度ズレて花を包む姿は清楚ですね。 花と…

「2017/3/25~26 北アルプス 唐松岳」へご参加いただきありがとうございました。

北アルプス後立山連峰、スキーでおなじみの八方尾根の先にある唐松岳。眺望は北に不帰の峰々と白馬三山、南に五竜岳と鹿島槍ヶ岳を見ながら登ることができる人気のコースです。 背後には妙高火打と北信五岳の山々が雲海に浮かぶ贅沢な時間でした。 今回は午…

野山で出会う花 VOL.04 「シラネアオイ」

日本固有種の1属1種、大きな何処となく儚げの4枚の薄紫の萼片を持つシラネアオイ属の多年草です。湿った沢に近い斜面に生える深山の植物です。遺伝子による分類ではキンポウゲ科らしいです。葉はカエデ状で深く裂けていてキンポウゲの仲間みたいに感じます。…

野山で出会う花 VOL.03 「イカリソウ」

船の錨に似た形の花を持つイカリソウ。メギ科イカリソウ属の多年草で白い花からピンク色まで早春の野山で見ることができます。 雨に濡れると透き通るような白い花弁は少々、妖艶です。隠岐の海岸近くの林にて撮影 栽培されることも多く、全草は淫羊藿(イン…

野山で出会う花 VOL.02 「カタクリ」

春の妖精 スプリングエフェメラルの代表格と言えば、落葉樹林の林床で出会える「カタクリ」でしょうか。 3月末であれば中京地区では鳩吹山が有名です。雪解けが進む4月下旬からは各地の山間地で見ることができます。カタクリは氷河期の生き残りで、冷温な地…

2017年春、余呉横山岳の残雪状況 

暖かな日があったかと思うと今日は少し冷たい雨が降る連休明けとなりました。関西エリアとはいえ、たくさんの雪が積もる余呉の山々のひとつ、横山岳1131.7mに行ってきました。 今回は西尾根、高時川が流れる菅並集落からです。登り始めに出てくるスギ植林斜…

野山で出会う花 VOL.01 「セツブンソウ」

今日20日は春分の日。昼と夜の長さがほぼ等しい(昼のほうが14分ほど長いそうです)日ということで、これから日に日に春が近づくということですね。伊吹山の麓にセツブンソウの里があるということで出かけてみました。 節分とは「季節を分ける」ということで…

地球からの贈り物 鉱物 VOL.30 ヒマラヤの青い空 「ラピス・ラズリ」

青金石といいます。ラズリとは群青という色のことでこの石を手に取ると、1985年に訪れたパキスタンヒマラヤ・カラコルム・ガッシャーブルムで見た濃く深く青い空を思い出します。 鉱物マニアとしては結晶の面が残っているのが好みです。 ベースの白い鉱物は…