好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

日が短くなってきました

 

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 10月下旬になりました。標高の高い山の上は晩秋から冬となっています。週末、赤石山脈や、飛騨山脈、御嶽山など標高の高い山では積雪のNEWSが届きました。

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降雪前の標高3100mにある北穂高小屋にて。※10月13日早朝、いつ降雪があってもおかしくない気候でした。今までは、雪が降り、解けてなくなるの繰り返しでしたが、これからは標高の高い所では解けずに積雪となっていくでしょう。

降雪=降る雪、降った雪

積雪=積もった雪

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10月15日、標高2053mの戸隠西岳を目指して。紅葉は中腹が見頃。登山学校に参加の方はご存知だと思いますが、基礎的には標高が100m上がれば0.65度、気温は下がります。緯度や気象条件にもよりますが、基本的には標高の高い場所より低い場所の方が気温は高いです。これから紅葉前線は標高の低い場所へと降りて行きます。

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で、話はタイトルに戻ります。10月からの一般的な登山のステージは高山ではなく標高2000m以下の山というお話は前回のブログでも書かせていただきました。で、その際の注意点。2000m以下の山というのは大半が森林限界以下となり、森林の中を歩く事がほとんど。森の中というのは当然でありますが、光は遮られます。ですので、日が短くなる季節は森の無い場所よりも早く暗くなるので注意が必要です。

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200ルーメンのヘッドライトで照らしてもこんな感じです。f:id:asahiryuta:20181021004001j:plain

スマートフォンのライト機能ではこの程度…。下記、吉田ガイドのコラムを参考に。

明るい方が良い。 - 好日山荘 ガイドコラム

西日の時間から、秋はすぐに暗くなります。登山計画時にどのような場所を歩くか?などを考えて計画を練ってみてくださいね。秋からの登山学校では、各ガイドがそのような季節のポイントについてもお話しています。

http://www.kojitusanso.jp/school/classroom/

(九州発) 登山学校 紅葉のくじゅうを歩こう レポート

九州でも紅葉が楽しめる時期がやって来ました。
くじゅうをはじめ、阿蘇、祖母山でも色づき始めています。

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博多からバスでくじゅうへ向かいました。
2時間半程で登山口の牧ノ戸峠へ到着。

出発地点の牧の戸峠は9:00過ぎに到着しましたがすでに満車です。
紅葉とミヤマキリシマの時期は、混雑します。
トイレも並ぶ程です。

小さな園児たちも元気に登って行きます。

さあ、スタート!牧ノ戸峠からは、最初の上りがきついです。
息を整えながらゆっくりと上って体を温めます。

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展望台でしばし休憩。衣服調整をして進みます。
気温は13℃くらいでしたが、歩いている時は、陽が当たると温かかったです。
立ち止まるとすぐ寒くなるので、休憩は短めにとります。

と言いつつ、沓掛山、久住分かれへの岩場の通過地点は
かなりの渋滞でした…。20分ほど待っていたでしょうか。

くじゅう分かれの広場ではたくさんの人がゆっくりして、

弁当を広げたりしてそれぞれが楽しんでいました。
阿蘇の山々が見えてきれいでした。

 

さあ、あと一息で山頂です。
山頂では、雲が上がっていましたが、山頂から見る景色もまた違いますね。

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ご参加ありがとうございました。

帰りの温泉も気持ちよかったですね。

またのご参加お待ちしております。

紅葉のくじゅうを歩こう 登山レポート>>>

この時期のオススメウェア↓↓↓

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レインはもちろん必需品ですが、山頂でゆっくりしたいなら

ダウンジャケットがあれば安心。山頂は10℃以下の時も多くなりました。

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11月以降のくじゅうのイベント企画!!


11/17(土)-18(日) 久住山とJAZZ!>>>

秋の夜長を、くじゅう法華院温泉山荘に宿泊してJAZZイベントを楽しみましょう。
温泉も気持ちがイイですよ。久住山へ登ります。

 

12/8(土)-9日(日) 冬山入門と始めての山小屋>>>
初冬のくじゅうを歩いて山籠もりをしよう。
冬のキーンと張り詰める気候と暖かい温泉に泊まって山を楽しみましょう。
空気も澄み、展望も良い事でしょう。星生山へ登ります。

 

初心者向けの企画も満載!

九州の実技講座>>>

九州の机上講座>>>

 ご参加お待ちしております。

 

登山学校 「読図とナイトハイクレポート」   立花山/福岡県

九州発!福岡県の立花山へ行ってきました。

涼しくなった夕方から地図読みに挑戦!!

下山する方にたくさんすれ違いながら歩きます。
地図読み、夜道を歩くのも初めての挑戦です。
そして、みなさん全員、初めて立花山へ登ります。

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まずは、地図の基礎をレクチャー。
整地がきちんとできるようになりました。

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現在地、進む方向などをポイントで確認しながら進みます。

立ち寄った、名物「オオクス」も大きかったですね。

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三日月山~立花山へ向かう道すがら、夕日が森をオレンジに染めていきます。
立花山で夕日が間に合うか気持ちも少し焦ります。
しかし待っていたのは、立花山への最後の急な上り。
頑張って一歩一歩上り、間に合いました!!

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オレンジの光がまぶしく、そしてゆっくりと沈んで行きました。
とてもきれいでした!
夕食を食べ、お菓子とお茶も頂きながら、景色を眺めていると

だんだんと街の明かりがキラキラ輝き出しました。

すっかり暗くなったら、宝石箱をちりばめたようにきれいでした。

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さあ、夜景を楽しんだ後は、ヘッドランプを付け下山です。
初めての夜道を歩いたのはいかがでしたか。
明かりがあるだけで安心すると感じたのではないでしょうか。
安全なところで立ち止まり、みんなで明かりを消してみました。
真っ暗で何も見えないのはとても不安ですね。
同じ道を下山しましたが、明るい時と違うのを感じました。

 

ご参加ありがとうございました。
またのご参加お待ちしております。

 

今回重宝したものピックアップ!

★肌触り良し、汗冷えしない、紫外線もカット!ウール素材がオススメ。

これから先の時期は中厚手にすれば保温性も上がります。

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★あると便利・雰囲気も良くなります。

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★ヘッドランプは明るいほどよく見えます!

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 ★陽が沈むとやはり肌寒い。暖かいものを持って行こう!

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 秋の山を楽しむ企画満載です!ご参加お待ちしております。

 

秋から晩秋へ

f:id:asahiryuta:20181008214231j:plainこのところ週末になると台風がやってきて残念な思いをされていた方も多かったと思います。しかし、10月8日3連休最終日は朝は雲海、夕方には夕日が見られ、終日を通して天気も良く、最高の1日となったのではないでしょうか?山は多くの登山者で賑わい、シーズン最後の連休はとても活気に溢れたものとなりました。秋も深まり、これからいよいよ冬へと季節が移っていきます。※早朝、霜がついたチングルマ。

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台風24号通過前紅葉の涸沢。

f:id:asahiryuta:20181008205728j:plain9月中旬、ジャンダルム〜奥穂高岳間の馬の背。

f:id:asahiryuta:20181008205827j:plain9月下旬、明神岳からの奥穂高岳方面の眺望。

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9月下旬、北穂高岳〜涸沢岳間から見た涸沢。この頃は涸沢より上部が紅葉の最盛期。

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早朝、霜が付いた登山ルート上の岩。スリップ注意です。

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10月初旬、台風24号通過後の薬師岳からの太郎平小屋。後方には白山。晩秋の雰囲気ですね。

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これから山は冬へと移行します。登山者も減り、今週末で小屋閉めの山小屋も多くあります。一般的にはこれからの季節は高山での登山ではなく、里山登山の季節。まだ標高の高い所へ行かれるという方はあまりいないと思いますが、計画と行動、天気予報などに留意し考えられるリスクに備えた登山をしてください。

秋の白馬は最高に気持ちがいいです!!

お店の定休日(水曜)と晴天が重なったので山へ。

 

この日は、自身のトレーニング、紅葉狩り、製品テストと土曜日からオープンする白馬マウンテンハーバーの見学と盛り沢山な内容。

 

自宅(標高700m)を出発して素晴らしいトレイルを走って白馬岩岳の山頂へ。

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出発が遅く、紅葉と冠雪の山頂付近は雲の中・・・。

 

今回テストした服は、

GORE-TEX SHAKEDRY™ プロダクトテクノロジー | GORE-TEX

使用のアウターウエア(テスト段階の非売品)と

晴天&低湿度というトレランには最適でテストには不適切な条件でしたが、どちらの製品も素晴らしいパフォーマンスでした。ゴアテックスシェイクドライは簡単に言うとゴアテックス素材剥き出し!!外張りのナイロンが無い為に透湿性は抜群。体感ですが通常の2.5層もしくは3層のジャケットと比べて蒸れ感に関しては2~3割くらい快適に感じました。バーグハウスのジャケットはこの夏多くの山で活躍してくれましたが、トレランで使用するのは初めて、シェイクドライと比べると透湿性の数字的には劣ると思いますが、特徴のボディーマッピングベンチレーションの効果は絶大でこちらも快適に走れました。いずれのジャケットも軽量でトレラン、ライト登山、雨具として素晴らしい製品でした。

 

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走り切って倒れそうでしたが、こんな素敵なテラスで休憩

 

明後日(6日 土曜日)に近は素敵なカフェもオープンします!!

 

これからいよいよ紅葉も本番。是非白馬に!!

 

良いお休みでした。

明るい方が良い。

秋です。日没が早くなってくる時期ですね。

先日のナイトハイク講座は午後6時くらいが日の入りでした。空が開けた山道だと明るく感じますが、樹林帯は暗く、ヘッドライトが必須です。f:id:yoshida1487:20180927123406j:plain

登山に使うヘッドライトを選ぶときのポイントは、1にも2にも「明るさ」です。細かい機能はさておき、暗い山道を歩くのに「明るい」に越したことはありません。f:id:yoshida1487:20180923181110j:plain明るいという事は、目の前が明るくなるだけでなく、遠くから確認できる(してもらえる)という事。これは、自分の位置を知らせるのにとても重要です。昼夜関係なく、救助要請などヘリに照射することで気付いてもらえる事もあります。

壊れていないのに、買い替えたくなる装備の1つがヘッドライト。新しいモデルが出るたびに、「さらに明るく」なっているので、買い替えようか…と悩みます。使う頻度は多くないかもしれませんが、必ず登山時にはザックに入れておくべき装備でもあります。

講座に参加された方の中で、ひと際「明るかった」のがコチラ☟

実際に山で使っているのを見て、欲しくなりました。PETZL社のヘッドライトを長年愛用しておりますが、どれもトラブルもなく、安心して使っています。まだまだ使えるのに、買い替え時でしょうか… f:id:yoshida1487:20180923185416j:plain

ヘッドライトはLEDが登場して以来、他の登山装備に比べ進化が驚くほどに早いです。光量をセンサーで自動調整したり、照射時間を設定できたり、充電バッテリー搭載だったりと、様々な機能がUPして、さらに使いやすくなっています。10年程前なら200ルーメンで10000円前後しましたが、今や5000円程で買えます。5年も使うと、もう前世代です。f:id:yoshida1487:20180927123534j:plain

あまり使わないので、明るさよりも価格で選んでしまいがちですが、やっぱり少しでも「明るい」方が良いです。安全にも繋がりますし、暗くて困る事はあっても、明るくて困る事はありませんので。

色々な製品が並ぶ中、「ルーメン」と「照射距離」を基準に、自分の登山スタイルに合った機能を考慮して選ぶようにしていただければと思います。(講座では200ルーメン以上をお願いしています)

5年以上使っている方は、是非最新モデルをチェックしてみて下さい。買え替え時かもしれません。

 

秋だ!山をはじめよう。九州の山もいい時季です。登山学校レポート

9月の登山学校実技講座 九州編レポートです。

 

①9/15(土)読図とナイトハイク/貫山

この日の朝は、雨。夕方より雨は上がり曇り空の中

読図をしながら出発です。

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読図をしながら、名物「キス岩」にご挨拶。

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羊群原、ドリーネが美しいですね。夕日も見れました。いよいよ山頂へ。

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明るく映っていますが、山頂は濃い霧が迎えてくれました。2M先が見えない……。

貫山から下る途中、夜景を楽しめ、下山間近、月と星が姿を現しました。

 

②9/17(月・祝)はじめてのヨガと山メシ/高祖神社 

山登りが大好きなヨガ講師、野田洋子先生に

山登りにオススメのヨガをレクチャーしてもらいました。

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その後は、それぞれがバーナー、コッヘルを使って山メシ作り。

はじめてバーナーを使う方がほとんどでドキドキ・ワクワクでしたね。

メインのクリームシチューパスタ。

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デザートのほくほくバナナ

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ドリップコーヒー飲み比べ。(フィルターとパーコレーター)

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今度は、山に登って、山メシを作りましょう!

 

③秋から始めよう 3座ミニ縦走/叶岳~高地山~高祖山

はじめての登山で3座縦走に挑戦しました!

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 大きなお地蔵様ですねー。

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1座目。叶岳は立派な神社があります。

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2座目。高地山。手前に展望台があります。

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3座目。高祖山。ヤッター!!

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展望もいいですね。

下山路は急でしたが、慎重に下って無事ゴール!

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ご参加ありがとうございました。

またのご参加お待ちしております。

 

★ステップアップしたい方にオススメの実技講座【10/20(土)山での危急時対応】>>>

◎夜の山を歩こう【10/7(日)読図とナイトハイク】>>>

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