好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

海の日の連休に向けて

f:id:asahiryuta:20170714112252j:plain今週末は海の日も合わせると三連休。いよいよ夏山シーズンスタートという事でアルプスに出かける方も多いでしょう。最近の残雪状況ですが、降雨により随分と融解が進んだようですが、沢沿いや日射影響の少ない斜面ではまだまだ、多いようです。※島田ガイドのコラム参照
guide-column.hatenablog.com

私も連休以降にアルプスへ出かけるのですが、ルートにより、以下装備を通常の夏山装備に加えてお客さんに案内しています。※これらは特に今年に限った事ではなく7月のアルプスに行くならば当然の装備です。

●アイゼン●トレッキングポール ●ピッケル※ルートにより

穂高やアルプスの山へ行くのであれば、登山靴はマウンテンブーツ(ライト)もしくはトレッキングブーツ(ハード)と指定しています。マウンテンブーツ(ライト)の方はかかとにコバがついていますので、ハイブリッドの10〜12本爪の縦走用アイゼンがおすすめです。トレッキングブーツ(ハード)の方は、かかとにコバがありませんのでストラップオンの10〜12本爪アイゼンを。

傾斜の緩い斜面であれば、6本爪の軽アイゼンでもよいですが、急斜面は前爪がないと登下降が非常に難しいです。※コンディションによっては氷化している場合もあります。

『持っていったにも関わらず使わない』なんて事も当然あります。それは技量にもよりますし、現場のコンディションは毎日、またその時々で異なりますので現場合わせです。命に関わる事ですから、『持っていたけど使わなくてすんだ』はよいですが、『必要だけど装備が無い!』は大問題です。

重いから〜と言わずに。おおよそ500g、ペットボトル500ml1本程です。

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事前にルートの再確認をし、ぬかりのない登山計画を。安全に山を楽しんでください。ご参考まで。

 

槍ヶ岳

今年は残雪が多いですね
槍ヶ岳北鎌尾根にいっておりましたが
6月中下旬のようなアルプスの景色に
ちょっとおどろきです
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グリーンバンドから見た氷河公園
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大曲あたりから見た槍沢上部(右上が槍沢)

私たちは前爪付10-12本のアイゼンでさくさく
登下降できますが
六本爪アイゼンの方は斜度が急なところや
雪が柔らかくなり潜るところは苦労しています
チェーンアイゼンの方は爪が短いためよく
滑っているところをお見かけしましたね
ちなみに今日槍沢で雪渓で滑落→ヘリ搬送
された韓国の方がおられました

アイゼンは重いからとか大袈裟だとかではなく
持参するほうが結局お得です
アイゼン無しで滑ることで力が逃げて脚が疲れたり
怪我のリスクが高くなるので
7月いっぱいのアルプスの沢筋の登山道は
アイゼンは必ず持参していただきたいものです

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あとはこれ!今年もブヨが多い感じです
ハッカ油などの虫除けとともに持参したいですね

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おまけ写真1→槍沢のキヌガサソウ

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おまけ写真2→天丈沢からの槍ヶ岳北鎌尾根

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おまけ写真3→北鎌からみた西鎌尾根方面

レイヤリングその①

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昨夜は、名古屋マウントラボにて机上講座『シーズン直前!夏山縦走の為の装備とレイヤリング』と題してお話をさせていただきました。台風通過中、足元の悪い中でのご参加ありがとうございました。

講座の中ではレイヤリングについて特に関心を持たれている方が多い印象。最近よく言われるレイヤリングって…「重ね着?」と思われる方も多いかと思います。しかし、ただ重ね着をすればよいというものでもありません。

それぞれ違う機能や役割を持つレイヤー(層)で服を構成し環境の変化行動負荷による変化に対応して、身体を乾いた状態に保てるように効果的に組み合わせる。「重ね着システム」です。

その目的とはズバリ…『水蒸気の放出、温度調整』『外部から水と風を防ぐ事』。

質問タイムには汗っかきなのですが…という質問が多々ありました。ではそもそもなぜ人間は汗をかくのでしょうか?

汗を出すのは体温を調節する為です。私たちは外気温が高いときなどに汗をかきます。これは汗として水分が蒸発するときに体の熱を奪い、体温が下がるようにしているのです。登山による行動負荷がかかった際も同じで、体温が上昇した際に体温を下げようと汗をかくのです。

汗をかくのは悪い事ではありませんが塩分も失われます。失った分の水分も補給しなければなりませんので汗はかいても少量の方がいいですよね。

登山者の中にも『いつも私はこの服装で…』と口にする方がいらっしゃいますが、登山中は環境の変化行動負荷による変化にあわせて脱ぐ、着るというこまめな調整が必要です。 その②ではレイヤー(層)別の目的について書いてみたいと思います。

 

 

 

好日山荘登山学校実技講座 「縦走ロングトレイル/若杉山~宝満山」ご参加ありがとうございました。

7/1は、梅雨の中休みで雨が降らず天気に恵まれました。

福岡では、縦走の登竜門の一つでいつかは行きたいと思っている方が多いルートです。

主な山頂は、
若杉山~砥石山~三郡山~仏頂山~宝満山とロングルートです。

ゆっくり歩く、水分補給、エネルギー補給をコマメにする事を

特に注意しながら歩きました。

みなさん頑張って、無事完歩できました!
また、時折涼しい風が吹き癒されました。

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若杉山~宝満山へ歩き切った「宝満山」での蔓延の笑み♪

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若杉山の先の展望台より三郡山を見る

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三郡山へ到着。ピークのゴール、「宝満山」が望めます。

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宝満山直下のキャンプ場

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宝満山より来た道を振り返る(よく歩きました~♪)

みなさんで協力しながらロングルート制覇できました!

ご参加ありがとうございました。
またのご参加お待ちしております。

 

登山レポートはこちら

九州の実技講座はこちら

九州の机上講座はこちら

 

 

今年も利尻島へ

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昨年に続き、最北の百名山利尻岳に行ってきました。

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寒気が流入し、前日はみぞれ。私達が登った日には樹氷が形成されていました。私は半袖のベースレイヤーの下にドライナミックメッシュレイヤーを着て、薄手のフリース、それに薄手の化繊ダウンを脱いだり着たりというレイヤリングでした。f:id:asahiryuta:20170620133549j:plain

天候に恵まれれば、素晴らしい眺望。山頂とベースになる街との標高差が約1700m。標高を100m上がると気温が0.65度下がり、風速1mの風があたれば体感温度は1度下がると言われていますから11.5度の気温差があります。山麓が15度でも山頂付近は3.5度。これに風速10mがふいていれば、体感温度は-6.5度となります。さらに汗や雨等で体や衣類が濡れている時に風を浴びれば、より早く体温は奪われていきます。そんなコンディションではドライナミックメッシュレイヤーは大活躍でした。f:id:asahiryuta:20170620133601j:plain

ザゼンソウ。

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マイヅルソウの群生。

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食も魅力ですね。ホッケのちゃんちゃん焼きやイカ、ホタテ。

日本は素晴らしい!

テント泊にいい季節!

くじゅうのミヤマキリシマが最盛期を迎え、法華院温泉山荘も

ボウガツルのテント場も元気に賑わっています。
今年のミヤマキリシマはとても美しい事は前回お伝えしましたが、
一度ではもったいなくテント泊をして、ピンク色に染まったくじゅうを

のんびり満喫してきました。

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(色とりどりのハナが咲くボウガツルのテント場)

★6/13情報★
平治岳はピークを少し過ぎ、三俣山、扇ヶ鼻が満開で見頃を迎えていますヨ。

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(三俣山付近)

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(扇ヶ鼻付近)

テント泊に必要なもの!衣・食・住を自分で背負って歩きます。
(なんだかカッコ良く聞こえます)
テント、マット、シュラフ、コッヘル、ガスバーナー、美味しいつまみ…などなど
間違いなく、重くなります。

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(今回の装備)

重いですが、テント泊は、自分の空間、時間をコントロールできます。
この季節は、寒すぎず暑すぎず気持ちが良いですよ。
夜は冷え込みますので防寒具はお忘れなく。

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(きれいにザックに納まるものです)

山々に囲まれて、温泉(500円)にも入ることができ、
小屋の売店では、生ビール、食事、土産も販売してますよ。
テント泊デビューするには、とてもいい場所です。

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(ひとり一品持ち寄り♪)

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(山を眺めながらの朝のコーヒーは格別!)

 

テント泊デビューをしたい方向けに講座を開催します。
アイム小倉店

福岡パルコ店(満員御礼です。ご了承ください。)

また、最新号、季刊のぼろ夏VOL.17は
特集「1泊2日の山旅計画」です。

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行きたくなる山が見つかると思います。
今号にも登場させていただきました。

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店内にて好評発売中です。

まずは、本を読んで行く山を決めるのもいいですね。

九州での机上講座はこちら

九州での実技講座はこちら

いつもの場所になります

講習をするのに良い山はないかと、ウロウロするのですが、

なかなか好条件の山が見つかりません。

私の中の好条件とは、

①交通のアクセスの良さ

②大人数でも休憩できるスペース(トイレ)

③講座の趣旨に合致している

④登山者が多くない     

などなど。

今回は『岩場の歩き方』に適した山を求めて、広島市郊外へ行ってみました。

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写真は本峰手前の無名峰。標高700mほどの岩峰。上部が岩稜です。

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 アプローチは程よい30分ほど。

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 いい感じの高度感です。

そして、講座の趣旨に合致するのか・・・

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なかなか絵になるロケーションです。

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トラバースもあり、なかなか面白いルートなので◎

登り切ったあとは、同ルートを下るのは難儀なので縦走路を歩きます。

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待っていたのは、小刻みなアップダウンと難儀な笹薮でした。

全行程の1/4程しか岩場は現れませんでした。趣旨としては△

 人が多くないのは◎

逆にトレイルが荒れていて、ちょっと不安になりますが、地図読みにはいいかも。

という具合に、こちらの都合が良い山を見つけるのは難しいです。

なので、やっぱり講座や講習は決まった場所になるようです。

 

そんな次回の実技講座は、7月15日(土)に

【山での危急対応を学ぶ】in 松笠山 を開催します。

夏山シーズンを前に、危急時に対応するセルフレスキューを学んでみませんか?

いざと言う時、山で役立つ技術を身に付けましょう♪