好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

GW前半戦

GW前半戦は北穂東稜へ。
初日の涸沢への登りは途中から風雪の中でした。

メインディッシュの2日目は快晴。しばらく風が強かったですが東稜では問題なく、暑いくらいでした。知り合いが写真を撮ってくれてました。f:id:isakamichihiko:20170505142614j:plain

 

登ってきたナイフリッジを振り返ります。f:id:isakamichihiko:20170505142723j:plain

 

終了点は北穂高小屋。やっぱりピークまでまっすぐ抜けていくルートは気持ちが良いですね。最後の雪壁は傾斜がきつく、雪も硬かったのでふくらはぎが疲れます…f:id:isakamichihiko:20170505143321j:plain

 

この日は気温が高く、日射もきつかったので朝の早い時間帯から点発生の雪崩が起きていました。ビーコンなどの装備を持つことも大事ですが、状態を見極めてルート取りや出発時間を決定する必要がありますね。

アケボノツツジ満開ですよ!

 春は白、黄、ピンクなどの花が咲き出し、

5月はツツジや新緑で山がとても賑やかになります。
九州の大分、宮崎あたりの山々はアケボノツツジを目当てに、

ゴールデンウイーク前後にかけて花も人も満開[満員(^◇^)]です。
私も早速行ってきました。

●祖母山系は尾平越~古祖母山(1633.1M)
ミツバツツジは今からです。

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きれいなアケボノツツジロードになっていました。
日本百名山の一つ祖母山はアケボノツツジがいろいろなルートで楽しめます。

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展望も抜群!

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古祖母山山頂近くでは、長いハシゴを登ります。慎重に!

 

●大崩山~傾山を結ぶ稜線上にあるの新百姓山(1272.5M)~檜山(1297M)
杉ヶ越~新百姓山まではミツバツツジがきれいでした。アケボノツツジは終わりです。

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コバイケイソウがお目覚めです。葉の勢いがすごいですね。

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その先の新百姓山~檜山までのルートがアケボノツツジが満開です。

檜山へは細いロープを頼りに登ります。三点支持は忘れずに。

落石をしないように注意しましょう。

 

岩ががゴロゴロして歩きにくいところがあります。
ハイカットの登山靴を履いて出かけましょう。

ゴールデンウィークも後半戦。
まだ楽しめますよ。

 

瀬戸内の景色。

先日、コース確認に行ってきました。

広島の岩場と言えば三倉岳が有名ですが、烏帽子岩山(呉市天応)は地元の岳人に古くから親しまれている歴史ある岩場です。f:id:yoshida1487:20170504154327j:plain

岩稜歩きやフリールートもあり、講習や練習の場として多くの登山者・クライマーが訪れます。この季節は涼しくて気持ちがいいのですが、海岸に面しているので夏は暑くて適しません。

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この日は、アプローチシューズで行動できる範囲で、ウロウロしました。 f:id:yoshida1487:20170502120741j:plain山から目を離すと、なんとも贅沢な瀬戸の多島美が満喫できます。ついつい見惚れて、ボーッとしてしまうので、時間が経つのが早い一日でした。

GWは紫外線対策も

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4月29日からGWが始まりますね。1,2日を休みを取るとなんと9連休という方もいらっしゃるようです。長期予報を見ると連休は比較的晴れの予報が出ています。よいGWになりそうですが天気予報等を参考にし、天候の推移をしっかり見て入山されると良いかと思います。

最近は晴天続き。比較的、日焼け対策を施している自分ですが写真のような好天が続くとすでにサングラスの後がくっきり残り顔は逆パンダ状態に…。

山での紫外線は強烈です。紫外線は、標高が1,000m高くなるごとに約10%も多くなると言われています。雪山では雪面からの照り返しもありますからさらに強い!皮膚がんや目の病気の原因になるのはもちろん、体内の免疫力を低下させたり、皮膚の老化現象も引き起こします。紫外線対策としては日焼け止めを塗る、唇用のリップクリームも。1時間おき位に小まめに塗る。登山用のサングラスをかける。薄手の目出し帽やネックチューブを使うというのも紫外線対策になりますね。

目の日焼けは白内障など病気の原因にもなり、目が紫外線を受けると、メラニン色素を作れる指令が出て、皮膚も黒くなるようです。下山後のケアとしては

沢山の化粧水&ワセリンで保湿と乾燥させないようにしています。 

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GWは宿泊を伴う山行をされる方も多いかと思います。日帰り山行なら、下山後にケアも出来ますが、大量の化粧水を山になんて現実的でありません。山行中に日焼けトラブルで体調不良にならないように注意すると共に、GW後に会社へ行ったら逆パンダなんて事にならないようにご注意を〜!

 

 

 

 

涸沢の小屋開け

久しぶりの更新になりますが、1週間ほど涸沢に小屋開け作業の手伝いとして山籠もりをしていました。

涸沢界隈の山小屋は4月末、上高地の開山祭に合わせて営業を開始しますが、冬の間に小屋が雪の下に埋まってしまうため、営業までに小屋を掘り出さないといけません。

まずは上高地からヘリコプターに乗って涸沢に入ります。
上高地から涸沢までは歩けば6時間ですがヘリでは5分で着いてしまいます。。速い!!f:id:isakamichihiko:20170425104558j:plain

 

除雪機もヘリで荷揚げします。ヘリでの物輸が無い時代は大変だったんだろうなあ…
ちなみに、右下に見えている角は3階の屋根です。まだ屋根の上には5m以上の雪が積もっています。
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仕事ばかりではつまらないのでちゃっかりクライミングもしてきました。前穂北尾根6峰の涸沢側の尾根。なかなか楽しかったです。この環境で仕事ができるのは贅沢ですね。後ろに除雪がほぼ終わった涸沢小屋が見えています。f:id:isakamichihiko:20170425123633j:plain

 

この時期は踏み抜き要注意です。ダッシュで下っている時にいきなり足がはまると骨折してしまう可能性もあります。雪が重たいので抜けだすのも一苦労…f:id:isakamichihiko:20170425124012j:plain

 

はまってる人がいたら笑ってないで手を貸してあげましょう。f:id:isakamichihiko:20170425124250j:plain

 

いよいよGWの残雪期シーズンがが始まります。自分の技量をきちんと見極めて、安全な山行を楽しみましょう!!

地図とコンパス。

快晴の空の下、地図とコンパスの講座に行ってきました。

広島市街は山に囲まれているため、比較的登山口へのアクセスが便利です。f:id:yoshida1487:20170424172116j:plain

市内近郊の低山には、林道や徒歩道、区境界線が入り乱れて複雑な地形図になっている場合が多いですね。

今回の講座では、目印になる人工物を確認しながら歩きました。三角点や分岐、送電線や電波塔、堰などです。 f:id:yoshida1487:20170424173440j:plain

地形を把握するのは簡単ではありません。色々な地形図と実際の地形を照らし合わせながら、徐々に感覚を慣らして精度をあげていきましょう。右岸と左岸の違いなど用語も大事です。f:id:yoshida1487:20170424173634j:plain

コンパスの使い方は感覚ではなく、技術として完璧に覚えましょう。地図とコンパスは2コ1です。両方揃って初めてその機能が 発揮されます。地図だけ、コンパスだけでは意味がありません。f:id:yoshida1487:20170424174039j:plain

繰り返し練習することが、唯一の上達方法です。下は現在地の確認中。f:id:yoshida1487:20170424174422j:plain

☆詳しい「登山レポート」はこちらをクリックして下さい☆

「正しく学んで、楽しく登ろう!」がモットーの好日山荘登山学校では、全国各地で様々な講座が企画されています。目的に合った机上実技講座に参加して、正しく学んで、楽しく登って下さい!きっと自分の登山に役立つはずっ!

好日山荘実技講座IN九州 「立花山」読図講座。ご参加ありがとうございました!

4/22(土)福岡県立花山で好日山荘実技講座「読図講座」を開催しました。
下原のバス停から三月山~立花山~オオクス~立花口までのルートを地形図で現在地、分岐、見えている山はどこかなどを確認しながら登山をしました。

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出発前に現在地とルートの確認

 

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天気も良く山頂からの眺めも良かったです。三日月山より。

 

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昼ごはん後には、ツエルトを立て、中に入ってみました。

ツエルトは緊急用だけと思われがちですが、実はいろいろと使えます。
〇寒い時に被る
〇トイレがない時に携帯トイレを持って行きトイレの目隠し
〇着替え
〇シートとして

などなど大活躍のツエルトですよ。

軽量化したいならば、ツエルトをテント代わりに使うという考えもOK。
しかしテントと同じ快適さではありませんので違いを理解した上で使ってください。

ツエルト泊の練習に、宝満山のキャンプセンターやくじゅうのボウガツルで

練習してみてはいかがでしょうか。
もしもの時に避難できる小屋があるのでおススメです。

設営した「スーパーライトツエルト1」は280グラム、

それにポール、張り綱、ペグが8本あると設営できます。
本日はポールの代わりにストックを用いました。
ペットボトル500MLより軽いですね。

www.kojitusanso.com

 

(ストックは歩くときに使うので重さには入れていません。)

山へ行くときは持っていると何かと使えるツエルトをザックに携帯するのをおススメします。

登山レポートはこちら

http://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=22167

 

今後の九州地区の登山学校実技講座はこちら

http://www.kojitusanso.jp/school/practical/?sdt=2017%2F05%2F20&edt=&ar=3&ki=&page=1&mode=serch

ご参加お待ちしております。