土日共雨予報なので、駐車場や小屋は空いていてのんびりで過ごせましたが。
これからの時期、前線の微妙な位置により天気予報は変わるので、
日曜日は5時起きで準備しましたが、やはり雨の為丸山までで終了しました。
どこもそうですが今年の山は積雪多いです。
これからは日々雪の状態変わります。また濡れ対策も必要になります。
山は白い世界、里に降りると花が色づいてきて二重に楽しめる時期です。
雪の多い今シーズン スキー場や山の上部はまだまだ冬の景色ですが麓ではすっかり暖かくなり春の訪れが近ずいています。
「冬は登山はお休み」という登山愛好家の皆さんにとっては、早く山に行きたくてわくわくする季節ではないでしょうか。私の住む白馬村では5月に入るとハイキング、トレッキング、そして夏登山シーズンの幕開けとなるイベントが盛りだくさんです。
その中でも大きな2大イベントをご紹介します。
まずはゴールデンウイーク
戦国時代より塩や海産物を輸送する道の一つとして、そして上杉謙信が対立する武田信玄に塩を送り「敵に塩をおくる」ということわざにもなった伝説の道として有名な千国街道。この歴史深い道を3日間に分けて歩いて巡るイベントが「塩の道祭り」です。
5月3日: 小谷村 / 5月4日: 白馬村 / 5月5日: 大町市
の日程でどなたでも参加可能・参加費無料です。もちろん1日だけの参加もOK。
道中ではたくさんの振舞いや屋台が並ぶので景色・食・ハイキング・文化を満喫できます。田中家も毎年楽しみにしているイベントです。
次に各地で行われる「山開き・開山祭」イベントの一つ白馬開山祭です。
残雪が残る北アルプス白馬連峰の山開きを告げる「貞逸祭・白馬連峰開山祭」
開山祭では、夏山の山開きを祝い、山の安全を祈願する安全祈願祭のほか、白馬大雪渓トレッキングツアーや、白馬のシンボルでもある白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)を縦走するツアーや白馬大雪渓トレッキングツアーがお勧めです。白馬山案内人組合のガイドが参加者を案内してくれます。
白馬村民の多くが「春の白馬は最高」と言います。水田、桜、新緑、そしてそのバックには真っ白な残雪をまとった後立山連峰の雄姿。本当に素晴らしい季節なので是非白馬村へお越しください。
好日山荘白馬店でも同イベントに合わせて最新ウエアやお買い得商品をご用意してお待ちしております。開山祭ご参加者への特典もありますので是非お店にもお立ち寄りください。
清々しいく気持ちいい白馬でお待ちしております!!
前回の記事、季節の変わり目 - 好日山荘 ガイドコラムに引き続き『季節の変わり目Vo.2』です。
今週末は山行を楽しみにしていたのに雨のせいで山に行けず、残念な方も多かったのではないかと思います。季節の変わり目3月中旬から 4月上旬にかけて, 菜の花が咲く頃に降る長雨。「春の長雨」の事を菜種梅雨と言ったりします。高気圧がはり出したり移動性高気圧が北に偏って日本列島を通ったりするために,関東地方や太平洋沿岸部には冷たく湿った北東風が吹き,前線が停滞しやすくなる。そこへ小低気圧が次々と発生,東進するため,すっきりしない天気が続くようです。
人間サイドの都合では嫌だな〜と思う雨ですが、菜種梅雨はこれから咲き誇る花々にとって恵みの雨となります。もっとも梅雨のような何日も降雨が続き、集中豪雨を招くことは少ないし自然のリズムに合わせて山に行けば問題ありませんね。
しかし、この降雨中や降雨後の山行には注意しなければいけない点があります。ここ数日の山行で季節の変わり目に気にしている事をいくつかあげてみます。
●雪山においても防水対策が必要。バックパックのレインカバー、防水の手袋など。
●前線通過後、天気が回復して来る際に強風が吹いたり、温度が下がったりします。※山行前にはただしく天気予報を見て山中では、実際にどう推移しているのるか評価し続ける事が大切です。高い標高の山でも雨やみぞれ、濡れから冷えに注意!
●降雨により雪の結束性の弱くなりますから、急斜面では特に雪崩に注意です。この急斜面というのは自分がいる地点ではなく、自分の上方にある斜面も含まれます。雪崩地形を認識して行動してください。
●雪の結束性が弱いという事は…歩く際も歩きにくいです。
グサグサッと、腰まで深く沈んでしまったりしますので場合によってはワカンが必要な時も。※日射影響や昇温によって積雪表面が緩んだ場合も同様です
こんな好天の日も、午後の下山時に雪も緩めば…。
ゾンビ軍団と化す…!!一番左の方は腰まで埋まってます。私も膝まで埋まる雪ですがそのあたりはテクニックですね。足がうまった際は埋まった方向にそのまま足を引き上げると抜けますよ。無理やり動くとこうなります。
と、理由がわからないとなぜ装備が必要なのか分らないので体験した後は、ワカンを装着し装備のありがたみを体感。
季節の変わり目、引き続き安全に山を楽しみましょう!
所属するガイド協会「日本プロガイド協会」の研修が宝剣岳で行われました。
まずはロープウェイで2612mの千畳敷へ。楽チンです。
天候は快晴、暑いくらいでやっと春山シーズン到来か、という感じでした。やっぱり春のアルプスは明るくて良いですね!
それにしても宝剣岳(写真右)の左下の破断面はすさまじいものがありますね。。
研修の2日前にもまとまった降雪があったので、雪崩に注意しながらラインを取ります。ロープウェイの駅から30分ほどで気持ちの良い雪稜に出ます。
登攀中の別パーティー。絵になります。
宝剣岳への稜線は細いリッジや氷化した急斜面が多く、上級者向けのルートです。
極楽平の直下にも破断面がありました。こちらは新しそう。
ロープウェイでアクセスができる山(西穂高岳や木曽駒、宝剣)はアプローチの良さから、初心者向けの山としてとらえられることが多いですが、実際は他の3000m級の山と変わりはありません。十分な技術、装備、経験が必要になります。
これから北アルプスでは小屋開けが始まり、本格的な春山、残雪シーズンが始まります。自分の技量を見極めて、それぞれに見合った山にチャレンジしてみて下さい。
好日山荘登山学校にて残雪期の前穂高岳登頂のプランを組んでおります。
残雪期でしか登れない奥明神沢からダイレクトに山頂に抜ける爽快なルートです。山頂からは槍穂高連峰をはじめ北、中央、南アルプスを見渡せる展望が楽しめます。
井坂ガイド同行 残雪期バリエーション
前穂高岳登頂
http://www.kojitusanso.jp/school/practical/detail/?p=905
高校や大学の山岳部のコーチとして
雪山に入山することが多いここ最近でした
自然という美しくも厳しい世界で
彼らが何を捉え何を感じ学んでいくのか、、、
それは彼らが今後の登山の成功や
人生を生き抜く力を得とくしに、、、
自然に鍛えられ教えられることが多いと感じます
どのような活動か一部ですがご紹介
滋賀県リトル比良で早速道に迷う高校山岳部
「自分達でなんとかせーよ!」
そもそもコンパスのノースマーク
目指したらそら迷うでしょ(笑)
雪山歩行、ラッセル、ルートファインディング
訓練を重ねて琵琶湖を眺めながら下山
学生達も景色に感動しにこにこ いいものです
国立登山研修所の大学生リーダー研修
講師のラッセルに着いていけない学生
そして叱咤がしがむしゃらにさせる!
冬山といえばやはり雪洞がつくれないと!
テントよりも密封性が高いので温かいんです
雪が柔らかかったので5人分を2時間で作成
雪崩に遭遇しないために知識や技術を身につけ
状況判断力を育成しますがいざというときのために
雪崩捜索訓練もしっかりと行います
同志社大学山岳部の未踏峰の遠征の事前合宿
彼らがあらゆるリスクを感じとり回避できるよう
厳しい条件の錫杖岳で行います
雪壁や雪稜でのリスクを最大限に回避し
頂上を目指す 見守るのはもうどきどき
でも彼らの判断の質を高めるために
精一杯がまんしながら口出し多め(笑)
満面の笑み そして達成感
この日の行動時間は13時間
集中力切らさずに頑張ってくれました
そして家に着いたのは朝の3時
あーつかれた ちゃんちゃん
島田ガイド事務所
http://www7a.biglobe.ne.jp/~naturalstyle/index.html
九州では、平尾台、くじゅう、阿蘇などの野焼きが完了して、山肌はまだモノトーンの世界です。
間もなく、山はいっせいに芽吹き、キラキラした緑に一変、足元は春の野草で賑やかになる事でしょう。
3月25日、平尾台で「クリーン大作戦」が行われました。
地元の方をはじめたくさんの方が参加されていました。
道の脇に瓶、缶、タバコの吸いがらなどがたくさん落ちていました。
平尾台の野焼きの後は特にゴミが目立つそうです。
以前は、粗大ごみがドリーネの中に捨てられていたとの事…。
作業後みんなのゴミ回収の袋はたくさんの数になりました。
一人一人の意識で自然を大切にしたいものです。
終了後は、ボランティアの方が作って下さった温かいぜんざいを頂きました。
冷えた体が温まりとてもおいしかったです。
毎年行われていますので、興味ある方は来年参加されてみてはいかがですか。
終了後、山の様子を見に貫山へ登りました。
雨予報でしたが、天気は回復気味で日差しも出てきました。
もう少ししたら、ヒトリシズカ、オキナグサなどの野草が楽しめそうです。
★4月3日、福岡パルコ店にて「季刊のぼろ」VOL16号のトークイベントを行います。
特集平尾台の豊かな植生や春に登ってほしいルートの紹介、
さらに花を美しく撮るワンポイントアドバイスもしてくれますヨ!
詳細・お申し込みはこちら↓↓↓
残席わずかです。お気軽にご参加ください。
3月下旬になりました。年度末で忙しい方も多いと思います。お疲れさまです!いよいよ来週から4月。街では桜の開花が始まり、花見や入学のシーズンですね。
標高の高い山でも徐々に気象が穏やかになって来ます。朝夕は肌寒いが、日中は日差しが強く暑く感じる。とはいってもあたたかそうな上の写真も、気温はマイナス10度。街に比べればまだまだ冬ですが厳冬期に比べれば行動しやすい季節。日差しが強くなると言う事はサングラス、日焼け止め等の紫外線対策が大切になります。またこれからの季節は朝夕は肌寒いが、昼は暑い。日差しは暖かいが風は冷たいといった、相反する条件に対応するのは汗処理を優先したレイヤリングが役立ちます。
個人的にはファイントラックさんのスキンメッシュシリーズの手袋、靴下、アンダーウェアはこの非常に重宝して、おすすめです。
finetrack(ファイントラック)スキンメッシュロングスリーブ メンズ / ブラック(S BK): 登山・アウトドア用品登山用品・アウトドア用品の通販専門店 好日山荘
これから徐々に気象が穏やかになってくる山ですが…注意しなければいけません。こ〜んなにいい天候でも…
2時間後には雪も降り、視界不良。風も強く降りはじめて体感温度は一気に真冬以上のマイナス…山の天気は変わりやすく急変します。春とはいっても、山の気候はふもととは違い、気温もまだ低く、天候が急変して雪が降ることもあります。山の天気は地形や風により、平地の天気とは異なります。
春山に対する認識、気象条件によって起きる様々なリスクを想定し不十分な装備、技術、体力的に無理な計画などが無いように気をつけたいですね。
また最近は皆さん天気予報等の情報がインターネット等で入手しやすい事等もあり、天気を見て入山されていたり、ご自身でも勉強されているかと思います。実際の山ではこれから天気がどう推移するのか、予報をだけでなく現場を見て、実際との差異はどうなのか等を考えて行動するとよいかと思います。
個人的には、悪天候や厳しい登山の方が実は思い出に残ったり経験になったりしていますが、やはりこの写真のように天候に恵まれれば楽しい登山の1日になりますね!
季節の変わり目、どうか安全に山を楽しんでください〜
※好日山荘マウントラボ名古屋では旭ガイド塾、井坂ガイド塾を開催中です。
https://www.kojitusanso.jp/school/classroom/?sdt=&edt=&ar=15&ki=&page=1&mode=serch